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フィックスターズ 3687

高速化の技術と顧客の信頼は本物だが、人の工数から成果の対価へ移れる確証はなく、長期価値に対して割高

割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)669 円216 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)1,865 円602 億円差 −64.2%
10 年後から見ると 割高 価値 669 円216 億円 · 差 −64.2% · 期待の年率 −4.5%
期待の年率リターン(10 年)−4.5%資本コスト比 −11.3 pt
推定の資本コスト6.8%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 6.8% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

フィックスターズは、半導体やAIの能力を引き出すソフトウェア高速化の専門会社である。結論は割高であり、技術の希少性よりも、人の工数を売る収益構造が変わる速さを重く見る。計算量の増加は追い風だが、計算が増えることと、同社への支払いが増えることは同じではない。

強みは、顧客の製品と半導体の両方を理解し、実機で性能を確かめられる技術者集団だ。中期方針にある継続顧客からの売上比率99.2%は信頼の厚さを示すが、顧客の解約率ではない。自動車向け大型案件の中止も開示されており、長い取引関係が将来の発注額まで保証するわけではない。[資料2]

自社のAI活用は、守りにも攻めにもなる。2026年9月に発表した短納期サービスは、価格を維持したまま作業を減らせる可能性を示した。ただし、独自AIエージェントの外販額や成果課金の定着を確認できる開示はなく、中立では請求できる工数の減少を見込む。[資料3]

稼いだ資金が消える会社ではないため、配当と将来残る現金にも価値を認める。それでも、確率を織り込んだ現在価値は時価総額の四割に届かず、楽観の筋書きにも十分な安全域はない。判断を変える材料はAIという看板ではなく、顧客が削減した計算費用の一部を継続して受け取れる契約と、その利益の開示である。

バリュー投資の観点から

長く持つ株主が買うのは、計算需要の伸びそのものではなく、会社に残る利益である。高速化で顧客が大きな費用を節約できても、競争によって開発料金が下がれば、その恩恵の多くは顧客へ移る。専門家の人数を増やさず稼げるようになることと、少ない人数の仕事に高い対価を払ってもらえることは、別の条件だ。

この会社には、長く必要とされる仕事がある。機密性の高い仕様を理解し、異なる半導体で動かし、安全性や精度を検証する力は残りやすい。ただし、受託から継続的な成果課金へ移れるかは、現在の開示では十分に見通せない。量子計算や医療AIの可能性を、すでに確定した高収益事業として扱うべきではない。[資料2・資料3]

資本の軽さは魅力だが、留保した利益の使い道が次の課題になる。採用や研究開発には実績がある一方、成熟後も同じ利回りで全額を再投資できるとは限らず、現金の蓄積だけでは株主価値は増えにくい。DOE導入は改善だが、貸与機器や新規事業へ資金が流れる場合は、更新投資後に残る現金を確かめたい。[資料1・資料2]

会社の技術を評価することと、今の値段を正当化することは別である。利益の改善が続く楽観の筋書きまで含めても、長い時間と不確実性に見合う余裕は乏しい。成果に対する継続課金が実績になれば見方は変わるが、現段階ではその成功を先払いしている値段だと考える。

何で稼ぐ会社か

売っているのは、コンピュータを買い足さずに仕事を速く終わらせる技術である。同じ処理でも、計算の順番やメモリーの使い方を変えると速度や消費電力が変わる。顧客にとっての対価は技術者の人数ではなく、製品の性能向上、開発期間の短縮、計算費用の節約である。[資料3]

実際の稼ぎ頭は受託型のSolution事業だ。フラッシュメモリーの制御ソフト、自動運転の画像認識、産業機器の高速化などを担い、全社売上の約95%を占める。2025年の開示ではキオクシアが売上の17.1%を占め、NEXTYも大口顧客である。納品ごとの売上や開発期間に応じた売上が中心で、半導体そのものを独占販売している会社ではない。[資料1]

SaaS事業は、受託の外に継続収益をつくる役割を担う。Amplifyは生産計画や配送などの組合せ問題を解く実行環境であり、量子計算機が普及しなくてもGPUなどで利用できる。AIBoosterはAI処理の性能を観測・改善し、AIStationはソフトと支援を組み込んだ機器を貸し出す。利用者枠の料金、計算環境の料金、機器の貸与料が混在するため、登録企業数をそのまま有料契約数とは扱えない。[資料2・資料3]

収益構造の転換はまだ途中である。SaaSは売上が小さく、研究開発負担を含めて赤字なので、受託の利益が育成費用を支えている。AIStationの機器貸与は人月や操作画面の代替とは別の事業だが、その売上だけを取り出せる開示はない。事業外に近いCVC、つまり新興企業への投資の損益は、両事業の実力と区別して扱う。[資料1・資料2]

優良さと弱いところ

堀は特許一つではなく、難しい開発を任せられる組織にある。CPU、GPU、FPGAなどをまたぐ知識と、顧客の製品に組み込むまでの検証経験は、一般的なシステム開発とは違う。試作で速く動くだけでなく、精度や機密性を守って納品できることが、取引を継続する理由になる。[資料3]

ただし、強い技術を強い値決め力と同一視してはいけない。継続顧客の売上比率は高いものの、値上げ後の解約率や同一案件の単価上昇は開示されていない。新サービスも価格は従来水準としており、効率化の利益を会社が長期に独占できる証拠ではない。法定記録を保管する基盤でもなく、顧客のデータを自社だけの資産として囲い込む構造も確認できない。[資料2・資料3]

過去の再投資は、全体として資本コストを上回る成果を生んだ。指定財務から見る2015年以降の増分ROEは約23%だが、研究開発を費用にする会計や直近の税効果にも助けられている。これは将来の投資案件の利回りを保証せず、SaaSの赤字と投資先の評価損は別に検証すべきである。[資料1]

堀の向きは一様ではない。独自の開発環境に知識を集めれば組織全体の生産性は上がるが、半導体メーカーの自動最適化も専門家の仕事を削る。経験と顧客理解の優位は残ると考える一方、価格を自由に決められる独占とは評価しない。[資料3]

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

市場全体の拡大と、人手に対する需要の拡大は分けて見る必要がある。添付の共通前提では国内ITサービス市場は2025年に7.5兆円であり、データ利用や既存システムの更新が支えとなる。フィックスターズのSolution売上を国内市場に照らすと、取り分は約0.11~0.12%にすぎない。これは広い市場での目安であり、高速化専業のシェアではない。[資料1・業種前提]

高速化の実務は、案件ごとに競争相手が変わる。顧客の内製部門、大手の組込み開発会社、NVIDIAの開発基盤が競争にも協業にもなる。とりわけTensorRTなどの自動最適化が標準的な作業を吸収する一方、新しい半導体への移植や実機検証には追加の仕事が残る。NVIDIAへの対応力は強みだが、その製品の進歩に従属する面もある。[資料3]

SaaSの市場は、量子計算機市場全体とは一致しない。AmplifyはGurobi、D-Wave、富士通などの計算手段をつなぐ立場であり、これらは供給者であると同時に直接契約の代替先でもある。D-Waveの2025年売上は為替前提150円で約37億円だが、計算機本体を含むので、Amplifyとの売上比をシェアとは呼べない。両社やNVIDIAの異なる範囲の売上を足して市場を作ることも避ける。[資料2・資料3]

専業市場の総額と競合別シェアは、定義のそろった一次資料では確認できなかった。Amplifyの登録企業・団体は1300超だが、無料利用を含むため支払主体の数でもない。10年の中立では、高度な案件は残っても請求工数が市場全体より減り、広いIT市場に対する売上相当の取り分は小さくなる。世界市場のシェア拡大を無根拠に加えるより、技術者の稼働と有料契約の実績を判断の軸にする。[資料2]

資本政策と M&A

資本配分の評価は、主力事業と新規投資で分かれる。過去10年は人材と技術への投資が利益の成長につながり、大型買収ののれんに依存していない。一方、NEXTYとの合弁やOSCAR TECHNOLOGYの子会社化について、投資額に対する回収利回りは開示だけでは測れない。2025年にはCVCで約2.32億円の評価損が発生しており、技術を見る力と投資先を値付けする力は別物である。[資料1・資料2]

確認できた2023年公表の中期方針は、クラウドと機器販売による継続収益の育成を掲げる。ただし、売上・営業利益・ROEに数字の約束なしであり、対象期間終了後の数値付き後継計画も確認できなかった。2025年12月公表の配当方針は、2026年9月期から配当性向30%とDOE7%以上を目標にする。自社株買い額と総還元性向には数字の約束なしである。[資料2]

現金の全額が自由に配れるわけではない。解約不能の賃料約束は約25.7億円あり、運転資金も必要になる。Fusic株は純投資目的へ変更されているが、隠れた不動産益が価値を大きく支える会社ではない。将来の配当にはDOE目標を反映する一方、株主優待や未公表の大型自社株買いを還元に加えない。[資料1・資料2] 技術者集団として買収対象になる合理性はあるが、具体的な公表案件がないため、支配権の割増価値は加えない。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

計算資源が高価になるほど、使いこなす技術の価値は増す。高速化の改善幅が顧客の開発費や設備投資に比べて大きければ、専門家への支払いを削るより、早く成果を得る方が合理的になる。異なる半導体や複雑な実装条件を扱える技術者集団は簡単には作れず、長年の顧客関係も新規参入者の学習時間を長くする。[資料2・資料3]

フィックスターズはAIに置き換えられるだけの会社ではない。独自の開発環境を社内で使い、従来水準の料金で短納期を提供すると発表した。顧客が人の作業時間ではなく完成した性能に対価を払えば、工数削減は利益率の改善になる。公開事例で精度の検証課題も示していることは、AIが出したコードをそのまま納めず、人が最後の品質を担う余地を示す。[資料3]

AmplifyとAIBoosterには、単なる画面ソフトにはない計算実行と自動改善の価値がある。API、つまり他のソフトから呼び出す仕組みで使われ続ければ、人が画面を見る回数の減少は必ずしも利用料の消滅につながらない。AIStationの機器貸与も、人月とは違う収入源になる。[資料2・資料3]

したがって、既存顧客の案件量を守り、生産性向上を価格競争に渡し切らなければ、売上の急増なしでも株主利益は増やせる。赤字の新規開発を絞り、DOEに沿った配当を続ければ、資本が軽い強みも生きる。ただし、この見方の成立には、広告上の高速化効果が実際の契約利益に変わる証拠が必要である。

慎重な見方

高速化の需要が増えても、高速化の専門会社の取り分が増えるとは限らない。半導体メーカーは自社製品を売るために最適化機能を整え、顧客も自社のAIエージェントで対応範囲を広げる。独立した受託会社が請求できるのは、標準的な道具で解けない残りの問題に絞られる。[資料3]

自社の納期短縮の発表は、強みであると同時に工数の希少性が下がる証拠でもある。料金据え置きが長く続くとは限らず、競合や顧客が同じ改善を実現すれば、次回の見積りには値下げ圧力がかかる。高い継続顧客売上比率を解約率と読み替えたり、開発ノウハウを法定記録の独占と同じものと考えたりすると、価格の守りを過大評価する。[資料2・資料3]

顧客集中は、技術とは別の弱点だ。大口顧客が製品開発をやめれば、出来の良い受託先でも仕事は残らず、2026年には実際に自動車関連の大型案件中止が開示された。人材を次の案件へ動かす間も給与と事務所費は続き、専門性の高い人ほど簡単には減らせない。[資料1・資料2]

新規事業も無償の成長機会ではない。SaaSはまだ赤字で、登録数の増加が有料利用や高い継続率に結びつくかは見えず、CVCには評価損も出ている。技術者を失わない投資と株主還元を両立できなければ、過去の高い資本効率は再現されない。現金には価値があるが、将来の受託利益に代わるほど大きくはない。[資料1・資料2]

どちらに重みを置いたか

事業の存続については技術力と顧客の信頼を評価するが、長期に対価を守れるかという点では慎重な見方が勝る。短納期を従来価格で提供する動きは前向きでも、その外販利益と継続契約はまだ十分に確認できない。[資料3]

確率は下側を上側よりやや厚くした。理由はAI代替を重ねて罰するためではなく、開示された大型案件中止、顧客集中、新規事業の採算の不確実性にある。現金が将来も積み上がる価値とDOEに沿う配当を認めても、現在の時価総額との隔たりは大きく、結論は割高である。

10 年後の 5 つの筋書き(2035/09 期)

確率で加重した株価時価総額 887 円287 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 287 円93 億円)。 今の値に割り戻すと 669 円216 億円、今との差 −64.2%、 期待の年率 −4.5%(資本コスト 6.8%)→ 割高

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 10% 1,854 円599 億円 349 円113 億円 +18.1% +1.7% 220 円71 億円
やや楽観 20% 1,500 円485 億円 332 円107 億円 −1.7% −0.2% 366 円118 億円
中立 33% 874 円282 億円 303 円98 億円 −36.9% −4.5% 388 円125 億円
やや悲観 25% 332 円107 億円 243 円79 億円 −69.2% −11.1% 144 円46 億円
悲観 12% 255 円83 億円 206 円66 億円 −75.3% −13.0% 55 円18 億円
加重平均100% 887 円287 億円287 円93 億円 −37.0% −4.5% 1,174 円379 億円

今の株価時価総額 1,865 円602 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 6.8% を下回るほど割高。

楽観 10% 工数を減らしても成果の対価を守る 利益 34 億円 · PER 14.8 倍 · 株価時価総額 1,854 円599 億円

最も良い結果は、人手が必要な時間を減らしながら、納品した性能への対価を守れることだ。キオクシアなどの既存顧客で難しい開発を継続し、NVIDIA以外の半導体にも対応できる中立的な立場が生きる。販売する案件量は現在並みにとどまるが、AIの成果を値下げに渡し切らず、主力の利益率は改善する。[資料3]

市場全体を取り尽くす姿ではない。広い国内IT市場への売上比は上限でも約0.10%であり、成長する市場の中で専門領域を守る筋書きである。Amplifyなどは有料利用を維持し、開発対象を絞ることでSaaSも小幅な黒字に転じる。

大型買収に頼らず、提携と既存技術の再利用で資本負担を抑える。配当と手元資金が増え、過去の投資損失を新しい投資で取り返そうとはしない。それでも現在の時価総額を長期保有の価値として正当化するには足りず、技術面での成功と値段の妥当性は一致しない。

  • Solution事業:数量 3,960(年間の外部案件に投入する技術者人月相当(パートナーを含む推定値))× 価格 0.03(付帯売上を含む実効人月単価(億円/人月))→ 売上 123 億円・営業利益 47 億円。数量は現在の1.00倍、名目単価は1.34倍。38%の事業利益率は自社AI利用による工数削減が固定価格契約に残る場合の上振れで、既に実現した全社利益率ではない。狭い高速化市場の独占は仮定しない。
  • SaaS事業:数量 242(年間有料契約の標準プラン換算件数(ソフト利用と機器貸与の混合推定))× 価格 0.02(標準契約換算1件あたり年間売上(億円/件年))→ 売上 5 億円・営業利益 1 億円。標準契約換算数量は1.00倍、名目価格は1.15倍。有料契約数の拡大は加えず、研究対象の集約と既存製品の成熟により15%の事業利益率を得る上振れ。

倍率:k=6.75%、g_long=0%。余剰現金165.055億円の税後利息2.311億円を純利益から除くと事業利益は32.034億円、事業自己資本は80.667億円、事業ROEは39.71%。通常の堀の残存率1/2でRONICは23.23%だが、g=0の正当化PERは厳密に1/k=14.814815倍となるため、その上限を使う。時価総額は事業利益×PER+余剰現金×0.75であり、留保現金の自動加算は重ねない。10期の純利益合計275.901億円、配当112.679億円から、82.5+275.901−112.679=自己資本245.722億円。最初の2期は指定予想20.1億円、22.5億円を使い、その後8期の利益は終点まで等差で移る。配当は毎期、利益の30%と平均自己資本の7%の大きい方。通常の本社費は各事業利益に含まれ、調整額−0.5億円はCVCの管理費と平準化した損失。10期末の償却費は更新設備について約2.4億円を想定し、既存償却へ物価を一律に掛けていない。

確率:独自AI環境を使い、従来料金で納期を短縮する具体策は確認できるため、成功する余地を10%残す。ただし外販額、同一契約の採算改善、SaaS黒字化まで同時に必要であり、発表だけを実績とは扱わない。AI需要を理由に数量を現在の1.0倍より増やす例外は適用しない。

やや楽観 20% 専門領域を守り、製品の赤字を止める 利益 27 億円 · PER 14.8 倍 · 株価時価総額 1,500 円485 億円

専門性の高い仕事は残り、AIの恩恵を会社と顧客が分け合う。顧客の内製化と開発効率の改善で請求できる工数は少し減るが、実機の性能確認や機密性の高い開発は外部の専門家に残る。給与の上昇を技術料へ転嫁しながら、主力の高い採算をおおむね守れる。[資料3]

国内IT市場全体への売上比の上限は約0.09%となり、市場より急に大きくなる会社ではなくなる。AmplifyはGurobiなどと併用する顧客を維持し、AIBoosterも既存の計算環境で使われ続ける。製品開発の範囲を絞ることで、SaaSは高成長に頼らず損益均衡へ近づく。

経営は買収による売上の穴埋めより、既存製品の採算と還元を優先する。設備を自ら大量に保有する事業へ踏み込まず、取引先との提携を活用する。利益と現金は増えるが、成熟後も同じ資本効率で全額を再投資できるとは考えず、残る現金と配当を株主価値の一部として評価する。

  • Solution事業:数量 3,564(年間の外部案件に投入する技術者人月相当(パートナーを含む推定値))× 価格 0.03(付帯売上を含む実効人月単価(億円/人月))→ 売上 111 億円・営業利益 38 億円。数量0.90倍、単価1.34倍。実機検証や特定半導体の知識が残るが、工数削減分の一部は顧客へ渡る。事業利益率34%は現状付近であり、最高採算の全社への外挿ではない。
  • SaaS事業:数量 230(年間有料契約の標準プラン換算件数(ソフト利用と機器貸与の混合推定))× 価格 0.02(標準契約換算1件あたり年間売上(億円/件年))→ 売上 5 億円・営業利益 0 億円。数量0.95倍、単価1.15倍。世界シェアの急上昇は入れず、重複する研究開発の集約で損益均衡となる。

倍率:k=6.75%、g=0%。純利益27.429億円から余剰現金143.286億円の税後利息2.006億円を引いた事業利益は25.423億円。事業自己資本76.662億円に対するROEは33.16%、通常の堀を反映したRONICは19.96%。正当化PERの上限1/k=14.814815倍をそのまま使用し、現金の価値107.465億円は別に加える。10期の純利益244.780億円、配当107.332億円なので自己資本は219.948億円。利益は最初の2期を指定予想20.1億円、22.5億円とし、残る8期は終点へ等差で移る。各期配当は利益の30%と平均自己資本の7%の大きい方。事業内の管理費は名目物価と賃金上昇を負担し、調整額−0.5億円はCVC分のみ。10期末の更新設備の償却費を約2.2億円と想定する。

確率:大口顧客との関係と半導体をまたぐ検証能力が受託の下支えになる可能性を評価し、20%とする。新しいサービスが既存顧客で定着する一方、工数削減の一部は顧客へ渡る。全社的な数量成長やSaaSの急拡大を必要としないため、楽観より実現性が高い。

中立 33% 技術は残るが、請求工数の減少が成長を止める 利益 15 億円 · PER 14.8 倍 · 株価時価総額 874 円282 億円

10年後も高速化の仕事は必要だが、人に任せる量は減る。標準的な最適化を顧客や半導体メーカーの道具が処理し、フィックスターズには難しい残りの工程が回ってくる。専門家の技術料は物価に沿って上がっても、賃金と固定費の負担が重く、以前のような利益成長にはつながらない。[資料3]

国内IT市場全体への売上比の上限は約0.075%へ下がる。Amplifyには実務用途が残るものの、無料利用から有料契約への転換は急には進まず、別のソルバーへの直接契約も選択肢になる。SaaSは研究テーマを絞って赤字を小さくするが、主力の停滞を埋める収益源には育ち切らない。

大型M&Aを行わず、投資先への追加資金も抑えるため、財務が傷むほどの状態にはならない。DOEに沿った配当が増える一方、それでも残る資金は現金として積み上がる。高収益の受託会社としての性質は一部残るが、優れた技術がそのまま高成長の株主利益へ結びつく段階は終わる。

  • Solution事業:数量 2,970(年間の外部案件に投入する技術者人月相当(パートナーを含む推定値))× 価格 0.03(付帯売上を含む実効人月単価(億円/人月))→ 売上 92 億円・営業利益 23 億円。人月型の中立数量0.75倍、名目価格1.34倍。実機検証が残るため数量は許容範囲の上端。利益率25%には、単価を上回る専門職賃金の上昇、稼働率低下、事務所などの固定費を含む。全社利益率は過去最高を下回る。
  • SaaS事業:数量 205(年間有料契約の標準プラン換算件数(ソフト利用と機器貸与の混合推定))× 価格 0.02(標準契約換算1件あたり年間売上(億円/件年))→ 売上 4 億円・営業利益 −3 億円。席・画面型を参照し数量0.85倍、価格1.15倍。機器貸与を直接のAI代替とは扱わないが、内訳不明の成長を補完しない。事業利益率−65%で、研究テーマ削減後も赤字が続く。

倍率:k=6.75%、g=0%。将来余剰現金103.813億円の税後利息1.453億円を除く事業利益は13.761億円。事業自己資本70.614億円に対するROEは19.49%、RONICは13.12%で、正当化PERの上限は1/k=14.814815倍。時価総額は事業利益の価値203.865億円と、余剰現金の価値77.860億円の合計。株主還元後の資金だけを現金に残している。利益は指定予想20.1億円、22.5億円の後、8期かけて終点へ等差で減少し、合計189.814億円。毎期配当を利益の30%と平均自己資本の7%の大きい方とすると合計97.887億円になり、82.5+189.814−97.887=174.427億円。必要事業資本は70.5+max(売上96.558−96.2,0)×0.319127。事業の資本密度は現在の自己資本82.5億円から純現金51.8億円を引き、売上96.2億円で割った値で、縮小しても現在の事業資本を下回らせない。10期末の償却費約1.8億円は更新設備に対する想定で、現存設備の償却を1.34倍にしていない。維持投資は成熟時に償却程度、拡大投資と運転資金増は必要事業資本を通じて現金から控除する。通常の本社費を二重に引かず、調整額−0.5億円はCVC分だけとする。

確率:高度な実装・検証が残るため人月型の指定数量範囲では上端の0.75倍を採り、33%とする。SaaSの赤字も短納期サービスの発表だけでは消えたと見なさない。下に寄せる理由:全体では上側30%に対して下側37%とし、自動車の大型案件中止、少数顧客への依存、新規事業の採算の不透明さを反映する。AI代替そのものは数量・価格とg_longに織り込んでおり、確率やlifeへ再加算しない。

やや悲観 25% 大口案件を失い、専門家の固定費が残る 利益 6 億円 · PER 12.1 倍 · 株価時価総額 332 円107 億円

顧客の開発計画の変更が重なり、技術者を次の仕事へ移すだけでは売上を戻せなくなる。顧客の内製部門や半導体メーカーの支援へ仕事が移り、残った案件でも料金の伸びが賃金に追いつかない。専門家の維持と事務所の固定費が利益を圧迫し、過去の高い採算は取り戻せない。[資料1・資料2]

国内IT市場全体への売上比の上限は約0.054%まで低下する。SaaSではGurobiなどへの直接契約や汎用の監視ツールが選ばれ、契約の維持にも費用がかかる。研究開発を減らしても残る技術支援と機器更新の負担が重く、継続収入は主力の不足を埋めない。

経営は大型買収で穴埋めする道を選ばず、人員の自然減と研究対象の縮小を進める。DOE目標を守るため、一部の年は利益以上の配当になるが、累積では現金を食い尽くさない。技術の一部には価値が残っても、高収益を再現するための顧客基盤が細り、事業の価値は成熟企業としての中立を大きく下回る。

  • Solution事業:数量 2,376(年間の外部案件に投入する技術者人月相当(パートナーを含む推定値))× 価格 0.03(付帯売上を含む実効人月単価(億円/人月))→ 売上 66 億円・営業利益 11 億円。数量0.60倍、単価1.20倍。顧客の製品計画変更と内製化が重なり、物価並みの価格転嫁にも届かない。専門職賃金・賃料を含め、利益率17%まで低下する。
  • SaaS事業:数量 169(年間有料契約の標準プラン換算件数(ソフト利用と機器貸与の混合推定))× 価格 0.02(標準契約換算1件あたり年間売上(億円/件年))→ 売上 3 億円・営業利益 −3 億円。数量0.70倍、単価1.05倍。解約・直接契約への流出と値上げの停滞が続き、維持開発負担が残るため事業利益率は−80%。

倍率:構造的な顧客基盤の縮小が10年後以降も続くケースとして、事業利益の名目減少1.5%を見込み、収益の倍率1/(6.75%+1.5%)=12.121212倍を使用する。中立の上限を機械的に掛けず、過去の市場倍率も参照しない。純利益6.491億円から余剰現金48.194億円の税後利息0.675億円を除く事業利益5.816億円に倍率を掛け、現金48.194×0.75を加える。初めの2期の利益は18億円、15億円、その後8期は終点へ等差で減少し、純利益累計114.710億円・配当78.516億円・自己資本118.694億円となる。配当算式は中立と同じで、利益を上回る配当は現金と自己資本を減らしている。10期末の更新設備の償却費約1.4億円と、通常管理費・賃料は事業利益に含める。調整額−0.75億円はCVCの管理費と回収不振。必要事業資本は縮小でも70.5億円を保ち、将来の現金を楽観的な資産圧縮で作らない。

確率:一時的な景気の谷ではなく、大口顧客の製品計画変更と発注先の集約が長く残る場合を25%とする。実際に開示された自動車案件の中止と少数顧客への集中が根拠であり、AI代替の確率を機械的に追加したものではない。資金が枯渇する前に投資と採用を絞れるため、悲観より高い確率を与える。

悲観 12% 技術の差が収益の差にならなくなる 利益 3 億円 · PBR 1.0 倍 · 株価時価総額 255 円83 億円

技術者の能力は残っても、その能力に十分な対価が付かなくなる。標準的な高速化は半導体の開発環境へ吸収され、大口顧客は内製と少数の包括的な委託先へ発注を集める。フィックスターズは移行支援や保守に仕事を残すが、主力売上は現在の半分程度へ縮み、給与と賃料を支える余裕が薄れる。[資料3]

国内IT市場全体への売上比の上限は約0.04%となる。Amplifyなどの製品は限定的な顧客で使われ続けるものの、他社ソルバーや汎用機器との差を広げられず、研究対象を減らしても利益を出せない。量子計算や医療の研究成果が、主力の縮小を救う収益になることもない。

大型買収や他社による買収の割増価格を、価値を救う前提にはしない。経営は配当目標を維持しながら規模を縮め、借入に依存する拡大を止める。高収益を再現できる会社ではなくなるが、営業黒字を残し、倒産や資産の投げ売りに至る筋書きではない。現在の純現金と厚い自己資本が価値を下支えし、収益力の低下を財産の消滅と同一視しない。

  • Solution事業:数量 1,782(年間の外部案件に投入する技術者人月相当(パートナーを含む推定値))× 価格 0.03(付帯売上を含む実効人月単価(億円/人月))→ 売上 50 億円・営業利益 5 億円。数量0.45倍、名目単価1.20倍。売上は現在の54%で、物価に届かない単価と固定的な専門職費用から利益率10%へ低下する。受注の一時的な谷ではなく、発注構造の変化を想定する。
  • SaaS事業:数量 109(年間有料契約の標準プラン換算件数(ソフト利用と機器貸与の混合推定))× 価格 0.02(標準契約換算1件あたり年間売上(億円/件年))→ 売上 2 億円・営業利益 −1 億円。数量0.45倍、価格1.00倍。維持契約のみ残し開発を縮小するが、支援・機器更新負担のため利益率−60%。失敗した新規事業の将来売却益は加えない。

倍率:倒産や強制清算ではなく、事業の縮小と低収益化を想定するため、現在の自己資本82.5億円を資産価値の床とする。時価総額は現在自己資本82.5億円×PBR1.0倍=82.5億円であり、10期後の自己資本88.574418億円へ掛ける倍率ではない。1.0倍は市場のPBRを参照したものではなく、採用した現在資産の床を表示する倍率である。初めの2期の利益15億円、10億円の後、8期かけて終点へ等差で減少する。純利益累計72.530億円から配当66.455億円を引くため、将来の自己資本は88.574億円となる。配当は利益30%と平均自己資本7%の大きい方で、利益超過配当による資本減少も年ごとに反映済み。将来留保分は床に加えず、現金の別加算も行わない。償却費約1.0億円と規模縮小後も残る賃料・専門職費用は事業利益に含む。調整額−0.8億円は投資部門の管理・回収不振。稼ぐ力や過去の市場倍率を床の根拠にはしない。

確率:半導体側の標準機能への吸収、主要顧客の発注縮小、新規事業の不振が重なり、専門会社としての超過利益を失う場合を12%とする。長年の顧客理解があるため事業消滅までは仮定せず、現在の自己資本82.5億円を評価の床とする。営業黒字を保つ事業縮小の筋書きであり、倒産や資産の投げ売りは想定しない。上側と同じ形にするための確率ではなく、技術と契約の両方で不利になる複合事象の重さである。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

Solution事業

ソフトウェア開発・高速化と、それに付随するライセンス・機器等の収入。主力の役務はAI代替ルールの人月・工数型に分類する。

数量年間の外部案件に投入する技術者人月相当(パートナーを含む推定値)価格付帯売上を含む実効人月単価(億円/人月)売上営業利益
今 2025/09 3,960 0.02 92 32
10 年後 中立 2,970 0.03 92 23

取り方:[資料1]68頁の外部売上91.71343億円とセグメント利益32.36011億円を確認し、全社は添付の売上96.2億円・営業利益25.8億円に一致するよう端数だけ調整した。[資料2]13頁の技術者数はパートナー込みで2024年末392人、2025年末431人。平均411.5人から研究開発・SaaS運営45人相当を除き、稼働率90%と12か月を掛けると3958人月となり、3960人月を採用した。45人は研究開発費約4.5億円と負担込み年額約0.1億円を参照した推定で、事業別人員・稼働率は非開示。単価は外部売上÷人月で約232万円であり、個別契約の請求単価ではない。役務売上85.12415億円は全社の88.5%で、人月型を明示的に適用する。残り約6.6億円は同じ顧客案件に付帯すると仮定し、機器自体がAIに置換されるとは解釈しない。中立の数量0.75倍は高度な実機検証が残るため指定範囲の上端、価格1.34倍は物価並み。独自AIエージェントの外販額が確認できないので楽観でも数量は1.0倍まで。市場は添付の国内ITサービス7.5兆円を共通の広域尺度に使う。国内比率の開示から現時点の売上シェアは約0.11~0.12%だが、高速化専業市場のシェアではなく、競合各社の同一定義のシェアは未確認である。10期後の広域市場は、業種ノートの実質年1~3%の中から共通の年2%を使い、2025年価格で約9.14兆円、名目では約12.25兆円。各storyの売上比はSolution売上を全額国内とした上限で、競合の狭い高速化市場でのシェアを意味しない。

SaaS事業

Amplifyの最適化サービスと、AIBooster・AIStation等。ユーザー枠・操作画面の部分は席型、機器貸与はAI代替の直接対象外と区別する。

数量年間有料契約の標準プラン換算件数(ソフト利用と機器貸与の混合推定)価格標準契約換算1件あたり年間売上(億円/件年)売上営業利益
今 2025/09 242 0.02 4 −4
10 年後 中立 205 0.02 4 −3

取り方:[資料1]68頁の外部売上4.46343億円・営業損失4.24065億円を起点とし、添付全社値への端数調整後を売上4.47億円とする。[資料2]8頁の2024年10月~2025年9月の月次金額を合計すると、Amplify約2.62億円、AIBooster・AIStation約1.91億円となる。料金は[資料3]補足のAmplify標準1ユーザー月10万円、AIStation年契約月60万円を参照し、前者を年120万円の約218件、後者を年720万円の約27件へ換算した。2026年閲覧時の公開料金を2025年売上の数量推定に使うため、当時の実際の単価・台数を表すものではない。月次合計4.53億円と外部売上の範囲・端数差を調整すると約241.6契約年、加重単価は年約185万円となる。製品の横断販売もあり、月次グラフと外部売上の差の完全な照合表は開示されていない。登録1300超を有料契約数とは扱わない。AI エージェント代替の型は、Amplifyのユーザー枠とAIBoosterの可視化・診断を席・画面型とし、中立は数量0.85倍、価格1.15倍にとどめる。API経由の計算実行や機器貸与まで画面商品と断定しないが、それぞれの有料契約・売上比率は未開示なので独立した数量成長を加えない。機器側には汎用サーバーとの更新競争を見込む。記録の正本の型に必要な二つ以上の開示証拠は確認できない。専用市場の総額・競合シェアは算定不能であり、料金と実際の月次収入から数量を組み立てる。

リスクと懸念

AI エージェント代替

AIがコード生成だけでなく実機向け最適化と検証を担うほど、請求できる人月は減る。独自AIの利用で会社の利益率が上がっても、次の契約更新で値下げを求められる可能性がある。人月型と席・画面型の数量・価格、10年後以降の成長率に反映し、資本コストのlifeには重ねていない。[資料3]

少数顧客の製品計画と半導体の循環

キオクシアとNEXTYだけで2025年売上の約29%を占める。開発先の製品が中止されれば、取引関係が継続しても対象案件は消える。2026年に開示された自動車の大型案件中止はその実例だが、会社が顧客名を示していないため、特定の導入事例と同一視しない。専門職の稼働が空けば採算への影響が先に出る。[資料1・資料2]

技術者の維持と賃料の固定負担

知識が特定の技術者に偏れば、離職は採用費以上の損失になる。売上が弱くても専門職の給与と賃料は急には減らせず、純現金だけで財務の余裕を測るのは危うい。解約不能の賃料約束約25.7億円を自由資金から区別し、中立以下の利益率にも稼働低下と賃金上昇を反映した。[資料1・資料2]

SaaSの登録と収益化の取り違え

登録企業数や累計計算回数の増加は、有料契約数、解約率、顧客ごとの利益を直接示さない。Amplifyには無料プランがあり、AIBoosterとAIStationの売上も一体で示されている。計算機の方式が普及しても、利用料が基盤提供者へ流れれば同社の利益は増えない。中立では製品事業の赤字解消を前提にしていない。[資料2・資料3]

投資先と機器保有への資金流出

2025年のCVC評価損は、成長分野への出資でも資金の回収は保証されないことを示した。機器貸与を拡大すると、受託に比べて設備更新、稼働率、陳腐化の影響が大きくなる。買収・投資の採算や返済条件が開示されないまま現金を投じる場合は、売上の増加よりも配当後に残る現金の価値を見直す必要がある。[資料1・資料3]

基盤提供者への依存と性能保証

NVIDIAなどの最適化機能の強化は、受注機会を広げる場合と、作業そのものを吸収する場合がある。また、速くした結果として認識精度や安全性が下がれば、検証のやり直しと追加費用が生じる。会社の公開事例にも精度の変化が示されており、最大の高速化率を全案件の採算改善率とは扱わない。[資料3]

今後の分かれ目

Vegaを含む独自AIエージェントの外販売上・受注額が区分され、既存案件の料金を維持した採算改善も確認できたら
該当する売上部分を人月型から分ける根拠ができる。数量上限を超える条件を再点検し、同じ改善を利益率と数量の両方に二重計上しない。
Amplifyなどの有料契約数、契約更新率、API経由の利用料、製品別利益が継続して開示されたら
登録企業数からの換算を実数へ置き換える。業務に組み込まれた計算実行の部分と席課金・画面の部分を分け、黒字化と価格維持の実績に応じてSaaSの数量と利益率を改める。
大口顧客の売上比率が下がる一方、新規顧客の受注と技術者の稼働率が維持されたら
依存度の低下が顧客喪失ではなく分散によるものと確認し、案件中止を理由とした下側の確率を減らす。単に既存顧客の売上が落ちた場合は同じ評価をしない。
技術者数が増えても実効人月単価と一人当たり利益が下がり、値上げで補えなくなったら
需要増よりも工数の値崩れが強い兆候と見て、主力事業の数量・価格と利益率を下側へ動かす。採用の継続自体を成長の証拠にはしない。
DOE7%以上の目標に沿う配当と余剰資金の還元が続き、過去5年の還元実績が指定基準を満たしたら
現金の戻り方を0.75から1.0へ変更する根拠になる。配当済みの金額は将来現金から必ず除き、既存株主への還元と残余資産を重ねて数えない。
大型買収やGPU設備への資金投入が増える一方、稼働率や投資回収の数値が示されなかったら
再投資の利回りを過去の受託事業と同じには扱わない。設備償却・更新投資・新たな借入利息を利益と現金に反映し、現在の自己資本を基準にした悲観の床も再点検する。

見ておくもの

  • Solutionの技術者数・稼働率・実効人月単価と、顧客別売上構成。従業員とパートナーの重複を避ける。
  • 短納期サービスの受注金額、固定価格・成果連動契約の割合、同一案件の粗利益率。
  • Amplifyの有料契約数と解約率、研究用途と実運用の構成、ユーザー枠とAPI・計算料金の内訳。
  • AIBooster・AIStation・Vegaの製品別売上、機器の保有額、更新投資と営業利益。
  • 配当性向・DOE・自社株の実質純減、配当後の現金、賃料の約束、CVCの回収と評価損。
  • 後継中期計画の数値目標と、補助金を除いた研究開発負担、半導体側の自動最適化への対応。

倍率と資本コストの決め方

財務・価格・株数は添付を正とし、Webの会社予想に置き換えていない。指定の2025/09実績から10期後の2035/09を終点とし、所定の10年割引を使う。数量と物価を分け、中立以上はg=0、k=6.75%からPER上限を用い、市場倍率は根拠にしない。悲観は現在自己資本82.5億円を床とし、PBR1倍は現在自己資本に掛ける。戻り方の減額、清算費用、現金の別加算、将来留保利益を床に重ねない。将来余剰現金は各筋書きに明示し、利息の二重資本化を避けた。株数は最新短信と一致。新リース会計後も家賃を営業費用に含む形にそろえる。既確認の公式IR・検索範囲でTOB、MBO、上場廃止予定は見当たらず、最新短信の継続企業の前提も該当なし。専業市場シェアと有料契約数の非開示を、不自然に精密な推計で埋めていない。

資本コスト 6.8% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。基本7.5%から、過去利益の安定性0.5ポイントと純現金0.25ポイントだけを差し引く。NRIなどの比較対象より一部低い値になるのは指定された履歴判定の結果であり、AI関連という名称に割引を与えたものではない。案件中止・顧客集中・投資失敗は筋書きと確率に反映する。

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やや割高(年 +4.2%) やや割高 株式会社テレビ朝日ホールディングス9409 視聴率3冠で稼ぎは過去最高。だが広告の構造的な縮みと低いROEが重く、10年では今の値段を割り込む 本質価値との差 −17.1% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 沖縄セルラー電話9436 沖縄の au を一手に担う堅い会社。稼ぐ力は本物だが、今の時価総額は先の伸びを織り込みすぎている 本質価値との差 −19.2% · 10 年 やや割高(年 +3.2%) やや割高 インテージホールディングス4326 独自の購買データには長く残る価値があるが、調査の省人化と再投資の不確実さを考えると、今の評価はやや高い 本質価値との差 −19.8% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) やや割高 チェンジホールディングス3962 自治体との接点は資産だが、手数料低下と信頼回復、買収先の再建負担を考えると今の評価はやや割高 本質価値との差 −21.8% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 東映アニメーション4816 ワンピースとドラゴンボールの版権で稼ぐ高採算のアニメ製作会社。資金は厚いが、利益はヒット年の山にあり、今の値段は先の成長を織り込みすぎている 本質価値との差 −22.8% · 10 年 やや割高(年 +3.6%) やや割高 LINEヤフー4689 検索・コマース・PayPayが一体化した国内最大級のネット企業。AIの要約で検索からの来訪が減る分と、利益の大半を返す姿勢を合わせても、今の値段は42%ほど割高 本質価値との差 −23.5% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) やや割高 Appier Group株式会社4180 AI 広告・接客で伸びる台湾発のネット企業。伸びは本物だが、10 年先の利益を先取りした値段 本質価値との差 −23.7% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 電通総研4812 事業は堅いが、すでに高い倍率がついている。伊藤忠のTOBで非公開になる見通しで、利益で測ると今の値段は割高 本質価値との差 −24.2% · 10 年 やや割高(年 +3.7%) やや割高 スカパーJSAT9412 国内唯一の静止衛星会社が安全保障で伸びる。ただし衛星は資本を食い、記録的な利益を前提にした今の値段は割高 本質価値との差 −24.6% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) やや割高 システナ2317 利益の6割を稼ぐ車載ソフトは人月の仕事。IT機器の再販も含め、AIエージェントで縮み、割高(-50%) 本質価値との差 −25.6% · 10 年 やや割高(年 +2.5%) やや割高 カプコン9697 13期連続営業増益・業界最高の利益率。IPブランドは強い堀だが、新しく投じるお金の稼ぎが先で薄れる前提では今の値段は割高 本質価値との差 −25.9% · 10 年 やや割高(年 +3.2%) やや割高 東宝9602 映画配給・興行の国内寡占と都心の不動産。ROEは資本コストを少し上回る程度で、記録的ヒット年を前提にした今の値段は割高 本質価値との差 −29.4% · 10 年 やや割高(年 +2.3%) 割高 スマレジ4431 POS と決済を束ねる成長株で解約も少ないが、10 年の決済競争と AI の影響を織り込むと、価値は今の時価総額を下回る 本質価値との差 −33.4% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 株式会社DTS9682 金融・通信・製造の受託開発が中心。堀が薄く、人月の商売はAIエージェントで細り、割高(-52%) 本質価値との差 −33.7% · 10 年 割高(年 +1.3%) 割高 ソフトバンクグループ9984 ArmとOpenAIへの賭けで時価のNAVは過去最大だが、Armを市場の時価でなく利益で測り直すとNAVは大きく縮み、今の値段は割高 本質価値との差 −35.7% · 10 年 割高(年 +4.7%) 割高 クレスコ4674 無借金に近い受託開発の優良会社。人月の縮みを織り込むと割高に出るが、配当性向 50% の方針と純現金が下を支える。 本質価値との差 −35.9% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 JMDC4483 医療の健診・診療報酬データを製薬や保険者に売る国内最大手。データの希少性は本物だが、ROE は資本コスト並みで、今の値段は先を織り込みすぎている 本質価値との差 −36.2% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 TKC9746 税理士と自治体の記録の正本という堀は本物だが、AIエージェントが顧客の事務所の工数を減らす。名目で7%増の売上では今の値段の5割ほど 本質価値との差 −37.6% · 10 年 割高(年 +0.7%) 割高 コナミグループ9766 ヒット同時多発で3期連続最高益。利益率の平常化を置くと、利益ベースで測っても今の値段は割高 本質価値との差 −37.9% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 株式会社NSD9759 銀行・保険・証券の受託開発が中心。堀が浅く、人月の商売はAIエージェントで細り、割高(-55%) 本質価値との差 −41.5% · 10 年 割高(年 +0.1%) 割高 デジタルアーツ2326 営業利益率44%と純現金が光る国産フィルタリングだが、席課金への AI 代替を重く見ると 10 年の価値は今の時価総額を下回る 本質価値との差 −41.9% · 10 年 割高(年 +0.4%) 割高 ビジネスエンジニアリング4828 製造業向け業務ソフトで高い利益率を築いた会社。人月の SAP 導入は AI で縮むが、自社製品と純現金が支える。 本質価値との差 −42.6% · 10 年 割高(年 +0.4%) 割高 BIPROGY8056 運用・保守の契約が厚いが、中身は人月と機器の再販。AIエージェントで縮み、割高(-56%) 本質価値との差 −42.8% · 10 年 割高(年 −0.2%) 割高 日本オラクル4716 データベースの質と無借金は残るが、保守・クラウドの堀は開示の数字が足りず席・運用の型に置いた。名目の売上は約3%減で割高(-53%) 本質価値との差 −43.4% · 10 年 割高(年 −0.7%) 割高 三菱総合研究所3636 純現金は厚いが、人月で稼ぐ事業がAIエージェントに置き換わり、今の時価総額は割高に見える 本質価値との差 −43.6% · 10 年 割高(年 +0.1%) 割高 東映9605 稼ぎの9割は東映アニメーションだが、持ち分は4割。取り分に比べて今の値段は重い 本質価値との差 −43.6% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 株式会社フジ・メディア・ホールディングス4676 売却資金を早く返せば報われる。ただ放送の稼ぐ力は細り、10 年の式では今の値段は割高に出る 本質価値との差 −43.8% · 10 年 割高(年 +0.2%) 割高 TIS3626 決済の基幹システムは残るが、売上の8割超は人月の受託。AIエージェントで縮み、割高(-60%) 本質価値との差 −44.2% · 10 年 割高(年 +0.0%) 割高 ソリトンシステムズ3040 認証基盤と映像伝送を持つ無借金のセキュリティ会社。利益は急伸の途上だが、10 年の本質価値は今の時価総額を下回る 本質価値との差 −46.0% · 10 年 割高(年 +0.1%) 割高 ブロードリーフ3673 整備工場向けクラウドは独自データで守られるが、AI で席が減る前提を置くと 10 年の価値は今の時価総額に届かない 本質価値との差 −48.6% · 10 年 割高(年 −0.1%) 割高 メドレー4480 医療・介護の採用と電子カルテを手がける成長会社。伸びは本物だが、利益率は1割に届かず、10 年の本質価値は今を下回る 本質価値との差 −52.3% · 10 年 割高(年 −0.6%) 割高 トレンドマイクロ4704 AI時代に守る対象は増えるが、統合セキュリティに価格を抑えられ席課金は縮む。厚い純現金は前受収益が中身で、今の値段の4割ほどの価値 本質価値との差 −52.4% · 10 年 割高(年 −2.4%) 割高 株式会社東計電算4746 製造・流通向けの受託開発とデータセンター運用。高い利益率はAIエージェントで下がり、割高(-65%) 本質価値との差 −52.9% · 10 年 割高(年 −2.1%) 割高 日本ビジネスシステムズ5036 マイクロソフト製品の販売と導入を担う会社。売上は急拡大中だが利益率が薄く、AI で工数が縮む前提では割高に出る。 本質価値との差 −56.4% · 10 年 割高(年 −1.9%) 割高 大塚商会4768 中小企業向けの機器とソフトの販売・保守。事務職の席の減少とAIの中抜きで縮み、割高(-69%) 本質価値との差 −57.0% · 10 年 割高(年 −2.9%) 割高 日鉄ソリューションズ2327 製造業の基幹システムを人月で請け負う会社。親会社向けは堅いが外部向けが縮み、割高(-70%) 本質価値との差 −57.9% · 10 年 割高(年 −3.0%) 割高 テクマトリックス3762 セキュリティ製品の代理店と医療画像が柱。代理店の取り分と運用は削られるが医療は残り、割高(-68%) 本質価値との差 −59.4% · 10 年 割高(年 −3.2%) 割高 ジャストシステム4686 少人数で高収益のソフト会社だが、無料の AI 家庭教師と生成AIが会員と個人ソフトを削る。席課金は縮み、今の値段の3割ほどの価値 本質価値との差 −60.0% · 10 年 割高(年 −2.6%) 割高 JBCCホールディングス9889 クラウド運用と機器販売が主力の中堅向けIT会社。機器とSIの人月が先に削られ、割高(-66%) 本質価値との差 −61.0% · 10 年 割高(年 −3.7%) 割高 フューチャー株式会社4722 利益率の高いITコンサルだが、中身は人の時間の販売。AIエージェントに最も狙われる位置で、割高(-72%) 本質価値との差 −61.5% · 10 年 割高(年 −3.2%) 割高 野村総合研究所4307 共同利用型の基幹システムという堀は本物で、AI実装の需要も取れている。それでも人月の部分が縮み、割高(-68%) 本質価値との差 −62.2% · 10 年 割高(年 −4.0%) 割高 サイボウズ4776 年払いで解約1%未満の質の高い業務SaaSだが、AIエージェントが業務アプリを直接組み立てる。席課金は縮み、今の値段の3割ほどの価値 本質価値との差 −62.5% · 10 年 割高(年 −4.0%) 割高 ウイングアーク1st4432 帳票の法対応で下支えされるが、BIと書類出力はAIエージェントが直接こなす。のれんも重く、今の値段の3割ほどの価値 本質価値との差 −63.1% · 10 年 割高(年 −4.0%) 割高 株式会社KADOKAWA9468 出版・アニメ・ゲーム・教育を持つ国内最大級のIP企業。利益は底にあるが、回復を先取りした今の値段は割高 本質価値との差 −64.7% · 10 年 割高(年 −3.7%) 割高 オービック4684 直販の質は高いが、保守・クラウドの堀は開示の証拠が足りず席・画面の型に置いた。導入の工数も縮み、名目の売上は約9%減で割高(-76%) 本質価値との差 −66.4% · 10 年 割高(年 −5.2%) 割高 松竹9601 歌舞伎座と東銀座の不動産を持つ老舗。稼ぐ力は資本コストに届かず、今の値段は大きく割高 本質価値との差 −66.9% · 10 年 割高(年 −3.4%) 割高 さくらインターネット3778 AI向けGPUとガバメントクラウドに賭ける国産クラウド。伸びは大きいが、投資の重さと価格下落で今の値段は先を織り込みすぎ 本質価値との差 −67.2% · 10 年 割高(年 −3.1%) 割高 シンプレクス・ホールディングス4373 証券・銀行の基幹システムを元請けで抱える高利益の会社。人月の積み上げはAIエージェントで崩れ、割高(-75%) 本質価値との差 −68.4% · 10 年 割高(年 −5.4%) 割高 オービックビジネスコンサルタント4733 中小向け会計・給与の法対応は堀だが、AIエージェントが画面課金と導入を縮める。名目で横ばいの売上では今の値段の2割ほどの価値 本質価値との差 −68.4% · 10 年 割高(年 −5.5%) 割高 Sansan4443 名刺データという独自データの堀と黒字化の勢いはあるが、AIエージェントが営業調査と経理を直接こなす。今の値段の2割ほどの価値 本質価値との差 −75.6% · 10 年 割高(年 −7.1%) 割高 FFRIセキュリティ3692 国産のエンドポイント製品を持つ小型セキュリティ会社。急伸した利益が山で、10 年の本質価値は今の時価総額を大きく下回る 本質価値との差 −76.0% · 10 年 割高(年 −7.3%) 割高 ラクス3923 経費精算・請求書の席課金で伸びてきた高ROEのSaaS。AIエージェントが申請・承認・請求の画面を飛ばし、今の値段の1割ほどの価値 本質価値との差 −76.7% · 10 年 割高(年 −7.9%) 割高 HENNGE4475 クラウドの入口を守る ID・メールのセキュリティで急成長だが、席課金と巨大 IT の抱き合わせを重く見ると 10 年の価値は大きく下がる 本質価値との差 −77.2% · 10 年 割高(年 −7.9%) 割高 PKSHA Technology3993 AIエージェントを自社の売り物にできた珍しい会社だが、大手のAIに価格を抑えられ受託と人材が縮む。今の値段の1割ほどの価値 本質価値との差 −79.0% · 10 年 割高(年 −8.7%) 割高 フリー4478 中小企業の会計・人事労務で席課金を伸ばしたが、AIエージェントが仕訳も申告も直接こなす。成長の前提が崩れ、今の値段の1割ほどの価値 本質価値との差 −82.0% · 10 年 割高(年 −10.4%) 割高 エクサウィザーズ4259 AI導入支援と製品の会社。直近で初めて黒字になったが、人月型の仕事がAIに置き換わる見立てで、10 年の本質価値は今を大きく下回る 本質価値との差 −88.2% · 10 年 割高(年 −12.9%) 割高 SHIFT3697 ソフトウェアのテストを人で請け負う会社。AIエージェントが真っ先に置き換える仕事で、割高(-93%) 本質価値との差 −88.7% · 10 年 割高(年 −13.9%) 割高 グローバルセキュリティエキスパート4417 セキュリティ人材の不足を追い風に伸びたが、人月で売る診断・運用はAIエージェントが自動化する。成長を織り込んだ値段の1割に満たない価値 本質価値との差 −91.5% · 10 年 割高(年 −16.7%) 割高 マネーフォワード3994 会計・経費の席課金で伸びてきたが、AIエージェントが経理を直接こなす。利益率が上がる前提が崩れ、今の値段の1割に満たないの価値 本質価値との差 −91.9% · 10 年 割高(年 −16.2%)

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読んだ資料

  1. 資料1:2025年9月期有価証券報告書。セグメント、顧客、資産構成、賃料、投資、株主還元を確認
  2. 資料2:2026年9月期第3四半期決算説明資料。人員、製品別月次収入、大型案件中止、成長方針を確認
  3. 資料3:2026年9月28日公表の組込みAIモデル移植・高速化サービス。短納期・料金据え置きと実例の限界

分析日 2026-10-22