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JMDC 4483

医療の健診・診療報酬データを製薬や保険者に売る国内最大手。データの希少性は本物だが、ROE は資本コスト並みで、今の値段は先を織り込みすぎている

割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)2,391 円1,565 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)3,745 円2,451 億円差 −36.2%
10 年後から見ると 割高 価値 2,391 円1,565 億円 · 差 −36.2% · 期待の年率 +2.5%
期待の年率リターン(10 年)+2.5%資本コスト比 −5.0 pt
推定の資本コスト7.5%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 7.5% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

JMDC は、健康保険組合の診療報酬明細(レセプト)と健診の記録を匿名にして集め、製薬会社や保険者、保険会社に売る会社だ。売上の 9 割近くがこのデータ事業で、残りは遠隔読影、つまり画像診断を専門医に遠隔で頼むサービスである。筆者の結論は、10 年の本質価値が今の時価総額を大きく下回る「割高」である。事業はよいが、資本の効率が値段に追いついていない。

データの価値は、集めた人数と年数にある。健保のデータは約 1,200 万人分あり、民間では最大級だ。後から他社が同じものを集めるのは難しい。2027 年 3 月期の売上は 20% 伸びる計画で、需要の追い風は強い。

弱みは 2 つある。1 つ目は ROE の低さだ。買収でのれんが積み上がり、自己資本は 837 億円に対し利益は 70 億円にとどまる。ROE は 8% と、資本コスト並みである。2 つ目は、公的データの利用拡大だ。国は医療情報の二次利用を広げる法整備を進めている。無料に近い選択肢が増えれば、民間データの希少性は削られる。

大株主はオムロンで、5 割を超える議決権を持つとされる。親会社の戦略が変われば、会社の針路も変わる。ただ、これは資本コストに足さず、筋書きと確率で表した。

10 年後の中立は、売上が 2.4 倍、純利益が約 3 倍。それでも ROE は 1 割ほどで、倍率は 13 倍弱にとどまる。強気の筋書きを厚めに置いても、今の値段を支えるには足りない。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点で見るのは 3 点だ。堀は続くか。稼ぐ現金は株主のものになるか。払う値段に余裕はあるか。

堀は本物だ。健保のデータを 10 年以上の履歴で持つ会社は他にない。製薬会社が決まった形で使い続けるので、乗り換えにくい。ただし 10 年後も同じ深さかは分からない。公的データが使いやすくなれば、堀の外側から水が入る。筆者は、堀の強さを「並み」と置き、強いとは見ていない。

株主のものになる利益は、見かけより少ない。償却が重く、毎年データ基盤に投資する。稼いだ現金の多くは、また事業に戻る。配当は小さく、のれんを積んだ買収の履歴もある。ROE が資本コスト並みの会社は、増収でも株主の取り分は増えにくい。

値段の余裕はない。中立の利益で見ても、10 年後の価値を今に戻すと、時価総額の 6 割ほどにとどまる。強気の筋書きでも、今の値段をやっと支える程度だ。悪い側の確率は 4 割近いが、それを薄くしても結論は変わらない。事業はよいが、いまの値段は、その先まで払いすぎている。

何で稼ぐ会社か

稼ぎの中心はヘルスビッグデータ事業だ。売上の 87%、約 440 億円を占める。健保組合から預かった診療報酬明細と健診結果を匿名にして整え、顧客に売る。祖業で、いまも会社の土台である。

顧客は 4 つに分かれる。製薬会社は、薬が実際にどう使われているかを調べるために買う。保険者(健保組合や自治体)は、加入者の健康管理に使う。生命保険・損害保険会社は、商品設計や査定に使う。医療機関には、診療を支える仕組みを売る。製薬向けは景気に強いが、薬価の改定や研究費の抑制には影響される。

データは「買って終わり」ではない。使い方の分析、疫学の調査、健康管理の事業支援まで一緒に売る。年間の契約で続くものが多く、更新が続くので売上は積み上がりやすい。

もう 1 つの柱は遠隔医療だ。子会社のドクターネットが、病院と放射線診断の専門医をインターネットでつなぐ。専門医の不足が背景にあり、国内の遠隔読影で 3 割ほどのシェアを持つ。売上は 64 億円と小さいが、利益率は 4 割近い。

費用の重さは、データ資産への投資にある。集めたデータの整備や基盤の構築に毎年お金がかかり、償却が営業利益を押し下げる。EBITDA と営業利益の開きが大きいのはこのためだ。

優良さと弱いところ

強みはデータの厚みだ。健保のデータは全国の保険の種類を網羅し、働く世代の 10 年超の履歴が追える。薬の使われ方や病気の経過を長く追える点が、製薬会社に選ばれる理由だ。同じ規模のデータを 1 から集めるのは、いまからでは難しい。

民間のライバルはメディカル・データ・ビジョン(MDV)だ。こちらは急性期病院の診療データが中心で、集める場所が違う。両社は競い合うより、使い分けられている面が強い。

利益率は高めだ。EBITDA の利益率は 26% 前後で、遠隔医療は 4 割近い。ただし償却を引くと、営業利益率は 2 割ほどに下がる。投資が重い事業である。

弱みは 3 つある。1 つ目は、データの元が健保組合であることだ。組合との契約と法の枠内でしか集められず、方針が変われば仕入れが変わる。2 つ目は、公的データ(NDB など)の開放だ。目的が違い、いまは補い合う。ただ 2027 年の法案提出が視野にあり、無料に近い選択肢が増える可能性がある。3 つ目は資本の使い方だ。買収の積み重ねでのれんが膨らみ、ROE は 6〜10% で動いてきた。

経営は社長の松島陽介氏が率いる。親会社のオムロンが 5 割強を持つ。独立した経営の自由度と、親会社の都合の両方を見ておく必要がある。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

国内の医療データ活用は、政策の追い風を受けている。医療 DX の号令のもと、診療情報を研究や創薬に使う道が広がっている。製薬会社は、実際の患者の記録(リアルワールドデータ)を薬の開発や市場調査に使う流れを強めている。

データを売る側には、3 つの顔ぶれがある。民間の JMDC と MDV、国のデータベース(NDB など)、そして次世代医療基盤法に基づく認定事業者だ。JMDC は保険者データで強く、MDV は病院データで強く、公的データは網羅性で強い。使う側は目的に応じて組み合わせる。

製薬向けの需要は、薬価の引き下げと研究費の抑制に左右される。直近は製薬向けの一部が弱く、成長は期初の想定を下回った。2027 年 3 月期の第 1 四半期は、この部門の回復が想定より早く、売上は 17% 伸びた。

構造の変化は 2 つある。1 つ目は法整備だ。国は医療情報の活用を広げる法案を、2027 年の国会に出すことも視野に入れている。公的データが使いやすくなれば、民間データの値付けに圧力がかかる。2 つ目は生成 AI だ。診療記録の解析や分析の手間が減ると、分析サービスの価値は薄れる。元データの価値は、むしろ上がる。

遠隔医療は、放射線診断専門医の不足が続く限り、需要は底堅い。ただ、診療報酬の見直しや、AI による読影支援が価格に影響する。

景気には強い。診療データは、景気が悪くなっても生まれ続けるからだ。主な揺れは、製薬会社の研究費と、制度の変更から来る。

資本政策と M&A

還元は少ない。配当は小さく、自社株買いの実績もない。会社は成長への投資を優先し、稼いだ現金はデータ基盤と買収に回してきた。純有利子負債は 126 億円で、時価総額の 5% ほどだ。借金は重くない。

過去の買収でのれんが積み上がった。これが ROE を押し下げた最大の理由だ。自己資本は 837 億円だが、利益は 70 億円前後で、ROE は 8% にとどまる。資本の使い方は、この会社の最大の課題である。

資本関係の中心はオムロンだ。2022 年にノーリツ鋼機から 33% を買い、2023 年に公開買付けで連結子会社にした。大量保有報告の集計では 56% だが、最新の数字は確かめていない。上場は維持されている。

オムロンが持ち株を売る、あるいは完全子会社にするという公表は見当たらない。ただ、親会社は事業の組み替えを進めており、将来の見直しがないとは言えない。

オムロンの公開買付けの価格は、いまの株価を上回る水準だった。親会社が買い増すなら、この価格が意識されるはずだ。

点検済み:中立の営業利益率23.4%が会社予想(27・28年12月期19〜20%)と過去最高(22.0%)を超え、ヘルスビッグデータが今の20.9%から24%へ上がる前提だったため、22%に置き直した(全社21.5%)。償却の負担が続く説明と合わせた。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

医療データの需要は、これから 10 年が本番だ。製薬会社は患者の実際のデータなしに薬を開発できなくなり、保険者は健康づくりの成果をデータで証明する時代に入った。JMDC は、健保のデータを 10 年以上の履歴で持つ唯一の会社だ。売上は 2027 年 3 月期に 20% 伸びる計画で、遠隔読影も専門医不足の中で伸びる。

データは、使うほど価値が上がる。分析の経験が積み上がるほど、顧客は乗り換えにくくなる。製薬向けの契約は年単位で続き、更新の確率は高い。保険会社向けは新しい市場で、高い伸びが続いている。

利益率にはまだ伸びしろがある。データの整備にかかる費用は、顧客が増えるほど 1 件あたりが下がる。償却が一巡すれば、営業利益率は 3 割に届く。

オムロンとの提携は、健康機器とデータの組み合わせという新しい用途を開く。血圧計や体重計の記録を診療データとつなげる道がある。

公的データの開放は、むしろ追い風になる。データの利用者が増えれば、使いやすく整えて売る会社の価値が上がる。国が整えるのは入口で、実務に使える形に仕上げるのは民間だ。

慎重な見方

最大の問題は、資本の効率だ。ROE は 8% で、資本コストの 7.5% と変わらない。買収を重ねて自己資本を膨らませたが、利益はそれほど増えていない。2026 年 3 月期は、売上が 21% 伸びたのに、純利益は 7% 減った。成長しても株主の取り分が増えないのは、事業の構造に原因がある。

費用が重い。データの整備と基盤の構築に毎年投資し、その償却が営業利益を削る。EBITDA で見ると 26% の利益率だが、営業利益では 21% に下がり、純利益では 13% だ。売上が増えるほど償却も増える。

データの元は健保組合で、仕入れの条件は組合と法の枠に縛られる。国は医療情報の二次利用を広げる法案を、2027 年の国会に出すことも視野に入れている。公的データが使いやすくなれば、民間データの値付けは下がる。製薬会社は、同じ内容を安く買えるなら、そちらを選ぶ。

製薬会社は薬価の引き下げで研究費を抑えている。製薬向けは期初の想定より弱く、成長は計画を下回った。1 つの顧客層に頼る構造は、変わらない。

親会社のオムロンが 5 割強を持つ。経営の自由度は限られ、少数株主の取り分は優先されにくい。将来、完全子会社化や売却の話が出ても、買う側の都合で値段が決まる。

どちらに重みを置いたか

慎重な見方のほうが強い。事業の質は高いが、問題は値段との関係だ。ROE が資本コスト並みの会社は、どれだけ成長しても、価値は利益の伸びほどには増えない。強気の見方は需要の強さを根拠にしているが、それは売上の話で、株主のものになる利益の話ではない。

そこで、確率は慎重な側に寄せた。構造的に負ける筋書きに 14%、やや悪い側に 23% を置き、強気の側は合わせて 31% とした。公的データの開放は方向として確かなので、悪い側を薄くはしていない。

中立は、売上が年 9%、利益率が少し上がる形だ。それでも ROE は 1 割ほどで、倍率は 13 倍弱にとどまる。この結果、10 年後の価値は、今の値段を大きく下回る。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)

確率で加重した株価時価総額 4,421 円2,893 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 353 円231 億円)。 今の値に割り戻すと 2,391 円1,565 億円、今との差 −36.2%、 期待の年率 +2.5%(資本コスト 7.5%)→ 割高

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 9% 10,669 円6,983 億円 611 円400 億円 +201.2% +11.7% 1,015 円664 億円
やや楽観 22% 7,340 円4,804 億円 504 円330 億円 +109.5% +7.7% 1,726 円1,129 億円
中立 32% 4,433 円2,901 億円 374 円245 億円 +28.4% +2.5% 1,538 円1,007 億円
やや悲観 23% 1,676 円1,097 億円 229 円150 億円 −49.1% −6.5% 438 円287 億円
悲観 14% 296 円194 億円 107 円70 億円 −89.2% −20.0% 56 円37 億円
加重平均100% 4,421 円2,893 億円353 円231 億円 +27.5% +2.5% 4,774 円3,124 億円

今の株価時価総額 3,745 円2,451 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 7.5% を下回るほど割高。

楽観 9% 需要が強く、データの価値が上がる 利益 373 億円 · PER 18.7 倍 · 株価時価総額 10,669 円6,983 億円

データの需要が想定を上回り続け、ヘルスビッグデータの顧客は 2.6 倍に増える。保険会社と医療機関向けが新しい柱になり、製薬向けも回復する。1 契約あたりの売上は、分析と健康管理の事業支援を組み合わせて物価より速く伸びる。

償却の山が一巡し、営業利益率は 3 割に届く。遠隔医療は専門医の不足が続き、シェアを伸ばして 4 割近い利益率を保つ。

公的データの開放は入口にとどまり、実務に使える形に整えて売る民間の価値は保たれる。会社は稼いだ現金の半分近くを株主に返し、ROE は 15% 台に上がる。

10 年後の売上は 1,900 億円ほど、純利益は 370 億円ほどになる。オムロンは持ち続け、データを軸にした健康事業の拡大に投資する。市場はこの会社を、成長するデータ企業として評価し直す。

  • ヘルスビッグデータ:数量 7,800(契約顧客・団体の数(件、推定))× 価格 0.22(1 契約あたりの年間売上(億円))→ 売上 1,719 億円・営業利益 516 億円。契約 7,800 件、利益率 30%
  • 遠隔医療(ドクターネット):数量 3,600(契約医療機関の数(施設、推定))× 価格 0.04(1 施設あたりの年間売上(億円))→ 売上 154 億円・営業利益 56 億円。3,600 施設、利益率 36%

倍率:事業の純利益 373 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 15.7% が k 7.50% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 11.6%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 18.7 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 18.7 倍。全体の PER 18.7 倍、時価総額 6,983 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:データの希少性が保たれ、強気が実現した姿。1 割弱にとどめたのは、ROE が資本コスト並みの現状から飛躍するのが難しいため。

やや楽観 22% 成長が続き、利益率が少しずつ上がる 利益 275 億円 · PER 17.5 倍 · 株価時価総額 7,340 円4,804 億円

顧客は 2.3 倍に増え、1 契約あたりの売上も物価を少し上回って伸びる。売上は 10 年で 3 倍強になる。製薬向けと保険会社向けが成長を支える。

償却の負担は残るが、営業利益率は 27% まで上がる。遠隔医療も、読影の件数が増えて利益率を保つ。

公的データの開放は一部で競合になるが、民間のデータの使いやすさが選ばれる。配当と自社株買いは増え、ROE は 13% 前後になる。

10 年後の売上は 1,550 億円ほど、純利益は 270 億円ほどになる。強気ほどの利益率には届かないが、需要の強さは数字に表れる。親会社との関係も安定したまま続く。

  • ヘルスビッグデータ:数量 6,900(契約顧客・団体の数(件、推定))× 価格 0.21(1 契約あたりの年間売上(億円))→ 売上 1,419 億円・営業利益 383 億円。契約 6,900 件、利益率 27%
  • 遠隔医療(ドクターネット):数量 3,200(契約医療機関の数(施設、推定))× 価格 0.04(1 施設あたりの年間売上(億円))→ 売上 137 億円・営業利益 47 億円。3,200 施設、利益率 34%

倍率:事業の純利益 274 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 13.1% が k 7.50% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 10.3%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 17.5 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 17.5 倍。全体の PER 17.5 倍、時価総額 4,804 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:強気の途中経過を 2 割強。需要の追い風はあるが、価格は物価をやや上回る程度とした。

中立 32% 需要は伸びるが、ROE は 1 割ほどにとどまる 利益 185 億円 · PER 15.7 倍 · 株価時価総額 4,433 円2,901 億円

ヘルスビッグデータの顧客は 2 倍に増え、売上は 10 年で 2.4 倍になる。価格は物価並みに上がる。製薬向けは回復し、保険会社向けが伸びる。

償却の負担は続き、営業利益率は 22% まで上がるにとどまる(会社予想は 19〜20%)。遠隔医療は専門医の不足で伸びるが、AI の読影支援が価格を抑える。

公的データの開放は少しずつ進み、民間データの値付けに圧力がかかる。会社は配当と自社株買いを少しずつ増やすが、成長投資も続ける。純利益は約 2.8 倍の 185 億円になり、ROE は 1 割ほどだ。

10 年後の売上は 1,300 億円、営業利益は 280 億円ほどになる。毎年の伸びは 1 割に届かない程度で、2027 年 3 月期の 2 割成長から、徐々に落ち着いていく。親会社の持ち株も、いまの形で続く。

  • ヘルスビッグデータ:数量 6,000(契約顧客・団体の数(件、推定))× 価格 0.20(1 契約あたりの年間売上(億円))→ 売上 1,181 億円・営業利益 260 億円。契約 6,000 件、利益率 22%
  • 遠隔医療(ドクターネット):数量 2,800(契約医療機関の数(施設、推定))× 価格 0.04(1 施設あたりの年間売上(億円))→ 売上 120 億円・営業利益 38 億円。2,800 施設、利益率 32%

倍率:事業の純利益 185 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 10.2% が k 7.50% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 8.9%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 15.7 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 15.7 倍。全体の PER 15.69 倍、時価総額 2,901 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:いちばん素直な道。成長は強いが、資本の効率は資本コストを少し上回るだけ。上下に広く散るので 3 割台にとどめた。

やや悲観 23% 公的データの開放で、価格に圧力がかかる 利益 109 億円 · PER 10.0 倍 · 株価時価総額 1,676 円1,097 億円

公的データの開放が進み、製薬会社が一部を無料に近い選択肢に切り替える。ヘルスビッグデータの顧客は 1.5 倍に増えるが、1 契約あたりの売上は物価に追いつかない。

営業利益率は 19% にとどまる。償却は増え続け、売上が伸びても利益は伸びない。遠隔医療も、AI の読影支援で価格が下がる。

親会社は事業の組み替えを進め、成長のための買収をやめる。会社の稼ぐ力は伸びず、ROE は 7% 弱と資本コストに届かない。

10 年後の売上は 920 億円ほどにとどまり、純利益は 110 億円ほどだ。事業は黒字で続くが、投資の重さに見合う成長は得られない。株主にとっては、長い停滞の姿になる。

  • ヘルスビッグデータ:数量 4,500(契約顧客・団体の数(件、推定))× 価格 0.18(1 契約あたりの年間売上(億円))→ 売上 826 億円・営業利益 157 億円。契約 4,500 件、利益率 19%
  • 遠隔医療(ドクターネット):数量 2,400(契約医療機関の数(施設、推定))× 価格 0.04(1 施設あたりの年間売上(億円))→ 売上 96 億円・営業利益 27 億円。2,400 施設、利益率 28%

倍率:ROE6.9%がk7.5%以下なので、ためた利益は額面に満たない価値で、PERは1÷k=13.3倍まで。構造的に負けた後の値付けは稼ぐ力(純利益÷k)を超えない。この筋書きは10.0倍に置き、時価総額1,091億円。

確率:公的データの開放が、価格に実際に効く道。ROE が資本コストを下回るのも、この道だ。

悲観 14% 民間データの希少性が失われる 利益 20 億円 · PER 9.5 倍 · 株価時価総額 296 円194 億円

公的データが無料に近い条件で使えるようになり、製薬会社と保険者が民間データを買わなくなる。ヘルスビッグデータの顧客は増えず、1 契約あたりの売上は 10 年据え置かれる。物価で 1.34 倍になるはずの価格が動かないのは、実質で 2 割以上の値下がりだ。

営業利益率は 8% に落ち、データの価値の低下で、のれんと無形資産の減損が出る。遠隔医療も、AI の読影支援が広がり、利益率が 2 割に下がる。

会社は縮小均衡に入り、還元は止まる。利益は 20 億円ほどで、優良とは言えない。

10 年後の売上は 500 億円ほどで、今とほぼ同じだ。物価が上がる中で売上が横ばいなのは、実質では縮んでいるということだ。会社は優良ではなくなり、時価総額も今の 1 割に届かない。

  • ヘルスビッグデータ:数量 3,000(契約顧客・団体の数(件、推定))× 価格 0.15(1 契約あたりの年間売上(億円))→ 売上 441 億円・営業利益 35 億円。契約 3,000 件、利益率 8%
  • 遠隔医療(ドクターネット):数量 2,000(契約医療機関の数(施設、推定))× 価格 0.03(1 施設あたりの年間売上(億円))→ 売上 64 億円・営業利益 13 億円。2,000 施設、利益率 20%

倍率:ROE2.6%がk7.5%以下なので、ためた利益は額面に満たない価値で、PERは1÷k=13.3倍まで。構造的に負けた後の値付けは稼ぐ力(純利益÷k)を超えない。この筋書きは先細る利益なので9.5倍(上限の約7割)に置き、時価総額194億円。

確率:公的データの開放、競合、AI が重なる構造的な負け。ROE が資本コストを大きく下回る。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

ヘルスビッグデータ

健保の診療報酬明細と健診データを匿名にして整え、製薬会社・保険者・保険会社・医療機関に売る。分析の支援も含む。

数量契約顧客・団体の数(件、推定)価格1 契約あたりの年間売上(億円)売上営業利益
今 2026/03 3,000 0.15 441 92
10 年後 中立 6,000 0.20 1,181 260

取り方:セグメント売上は 440.7 億円(会社開示)。契約数は開示が見つからないので、製薬・保険者・保険会社・医療機関を合わせて 3,000 件前後と推定し、1 契約あたり約 1,470 万円とした。営業利益はセグメント EBITDA 117 億円から償却 25 億円を引いた推定値。 数量は実物(顧客・団体の数。顧客は 2 倍に増える)。価格は物価並み。

遠隔医療(ドクターネット)

病院と放射線診断専門医をインターネットでつなぎ、遠隔で画像診断を請け負う。

数量契約医療機関の数(施設、推定)価格1 施設あたりの年間売上(億円)売上営業利益
今 2026/03 2,000 0.03 64 21
10 年後 中立 2,800 0.04 120 38

取り方:セグメント売上は 63.9 億円(会社開示)。利用医療機関数は開示が見つからないので、2,000 施設と推定し、1 施設あたり約 320 万円とした。営業利益はセグメント EBITDA 24 億円から償却 3 億円を引いた推定値。

リスクと懸念

公的データの開放

国は医療情報の二次利用を広げる法案を 2027 年の国会に出すことも視野に入れている。NDB など公的データが使いやすくなれば、民間データの値付けは下がる。JMDC のデータの希少性が、そのまま価格に効いてきたからだ。これは 10 年の悪い筋書きの中心である。

ROE の低さと資本の使い方

買収で積んだのれんと投資の重さで、ROE は 8% にとどまる。2026 年 3 月期は売上が 21% 伸びたのに、純利益は 7% 減った。成長が利益に届かない構造が続くと、本質価値は伸びない。

製薬会社の研究費

製薬向けは売上の大きな部分を占める。薬価の引き下げや研究費の抑制で、購入が減ることがある。直近でもこの部門の動きが、成長を期初の想定より下げた。景気には強いが、業界の都合には弱い。

データの元が健保組合

データは健保組合との契約と法の枠の中で集める。組合が方針を変えたり、規制が厳しくなったりすれば、集められる人数が減る。この会社の資産の元は、他人の同意の上にある。

親会社の戦略

オムロンが 5 割強を持つ。親会社が事業の組み替えを進める中で、売却や完全子会社化の話が出る可能性がある。そうなると、少数株主の取り分は、買う側の都合で決まる。

生成 AI と分析サービスの値下がり

データの分析や報告書の作成は、AI で手間が減る。分析サービスの単価が下がれば、売上の一部が圧迫される。元のデータの価値は残るが、サービスの値付けは薄くなる。

今後の分かれ目

公的データ(NDB など)の二次利用を広げる法案が国会に出され、民間への提供が無料に近い条件になったら
民間データの希少性が下がる。やや悲観と悲観の確率を上げ、ヘルスビッグデータの単価の置き方を見直す。
製薬向けの売上が 2 期続けて 2 割以上伸びたら
製薬会社の需要が戻った合図になる。強気の筋書きの確率を上げ、中立の数量の伸びを見直す。
純利益の伸びが売上の伸びに追いついたら
投資の山が過ぎ、償却の重さが一巡した合図。営業利益率の置き方を上げ、ROE の見方も変わる。
オムロンが持ち株の売却や完全子会社化を公表したら
資本関係が変わる。価格が、これまでの公開買付けの水準を下回るのか上回るのかで、少数株主の見方が変わる。
遠隔医療の読影件数が、AI の支援で急に増えるか、急に減るかしたら
遠隔医療の数量と価格の置き方を見直す。利益率の 4 割が保たれるかが分かれ目になる。
自社株買いや配当の水準が、利益の 5 割を超えて示されたら
資本の使い方が変わる。自己資本の積み上がりが止まり、ROE が上がる。中立の倍率の上限が上がる。

見ておくもの

  • ヘルスビッグデータの四半期売上の伸びと、インダストリー(製薬等)・保険者・医療提供者・エンタープライズ別の動き
  • 営業利益率と償却の増え方(EBITDA と営業利益の開きが縮むか)
  • 医療情報の利活用に関する法案の提出時期と、民間への提供条件
  • 遠隔医療の売上の伸びと EBITDA マージン(39% 前後を保てるか)
  • オムロンの持ち株比率と、持ち株についての公表
  • 株主還元(配当・自社株買い)の方針と、買収の規模

倍率と資本コストの決め方

ヘルスビッグデータと遠隔医療に分け、契約数×1契約あたりの売上で積んだ(契約数は開示がなく推定)。倍率は式の上限(正当化PER=(1−g÷RONIC)÷(k−g)、k7.5%、残る割合1/2)に対する位置で置いた。楽観は上限の9割、やや楽観8.5割、中立8割。やや悲観・悲観はROEがk以下なので上限1÷kの範囲で稼ぐ力から置いた。今のPERや同業の倍率、過去の倍率は見ていない。純現金ではないので余った現金は分けていない。IFRSなので賃借はすでにBSに載っており、形は今と同じ。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 16.8→18.7 倍・やや楽観 PER 14.9→17.5 倍・中立 PER 12.6→15.69 倍)。

資本コスト 7.5% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。

同じ業種(情報・通信業)の AI 分析

割安 KDDI9433 au・金融・ローソン・衛星通信を束ねる経済圏企業。利益で測ると今の値段は割安 本質価値との差 +45.8% · 10 年 割安(年 +9.4%) 割安 カバー5253 ホロライブという人気 IP を持つが、利益率はまだ伸びきらない。10 年の利益で測ると、今の値段はやや割高に出る 本質価値との差 +43.3% · 10 年 割安(年 +11.3%) 割安 ビジョナル4194 転職スカウトの「ビズリーチ」を柱にした高収益のネット企業。堀と現金は厚いが、生成 AI と新規事業の使い道が読みにくい。本質価値は今の値段とほぼ並ぶ 本質価値との差 +38.6% · 10 年 割安(年 +10.6%) 割安 NTT9432 携帯とデータセンターの二本柱で稼ぐ国内最大のインフラ企業。借金は重いが、利益の 6 割を株主に返す姿勢が続けば、償却を取得原価のまま置くと本質価値は今の時価総額を3割半上回る(割安) 本質価値との差 +38.2% · 10 年 割安(年 +9.6%) 割安 GMOペイメントゲートウェイ3769 決済手数料という薄い儲けを件数の拡大で稼ぐ会社。成長の青写真は本物で、今の株価はそれをほぼ織り込んだ適正な水準。 本質価値との差 +35.4% · 10 年 割安(年 +10.1%) 割安 メルカリ4385 国内フリマの首位で、金融と米国も黒字に。貸し倒れと手数料競争を織り込むと、今の値段はやや割高 本質価値との差 +32.8% · 10 年 割安(年 +10.4%) やや割安 GMOインターネットグループ9449 決済とドメインの安定収益を持つ創業者主導のネット企業集団。親会社株主の取り分は薄く、今の値段はやや割高 本質価値との差 +22.3% · 10 年 やや割安(年 +8.5%) やや割安 オークネット3964 中古車・スマホ・ブランド品の「売り買いの場」を運営する堅実な会社。利益は伸びるが、今の値段は 10 年先の成長まで先に払っている 本質価値との差 +21.9% · 10 年 やや割安(年 +8.3%) やや割安 光通信9435 通信・電力・保険の継続契約で稼ぐストック事業と、1兆円超の上場株投資を併せ持つ複合体。利益で測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 +19.8% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 ソフトバンク株式会社9434 通信本体は安定して稼ぐが、PayPay と法人 AI の伸びに依存し借金も重い。配当を利益の 75% 前後まで払う会社なので、利益で測ると今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +14.4% · 10 年 やや割安(年 +7.6%) 適正 デジタルガレージ4819 決済と投資の二本柱。カカクコム売却益など資産は厚いが、本業の稼ぎが細く、株主に届く形も弱い。今の値段はやや割高とみる 本質価値との差 +3.5% · 10 年 適正(年 +8.9%) 適正 ネクソン3659 ARC Raidersの大ヒットと大型の特別配当で株価は急伸した。厚い純現金を分けて事業の利益で測ると、ヒットのならしを置いても今の値段は割高 本質価値との差 −0.9% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 インターネットイニシアティブ3774 企業の通信とシステムを裏で支える老舗。稼ぐ力は本物だが、PER27倍は先を織り込みすぎで、本質価値は約3割下 本質価値との差 −4.4% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 スクウェア・エニックス・ホールディングス9684 「再起動」中計と物言う株主の圧力下にあるFF・DQの会社。厚い現金を分け、利益ベースで測ると今の値段は割高 本質価値との差 −5.0% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 株式会社TBSホールディングス9401 事業は資本コストに届かない。保有株の含み益を足しても、今の値段は割高。不動産の含み益は賃料が利益に入るので足していない。縮減の速さで上下に振れる 本質価値との差 −5.7% · 10 年 適正(年 +6.3%) やや割高 日本テレビホールディングス9404 民放視聴率首位とコンテンツの海外展開でテレビ広告の縮小を補う構図。政策保有株・純現金を割り引いて足しても今の値段は割高 本質価値との差 −13.0% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 ガンホー・オンライン・エンターテイメント3765 連結売上の 6 割は子会社 Gravity の稼ぎ。パズドラ依存は薄れたが、厚い現金を足しても 10 年先の価値は今の時価総額にやや届かない 本質価値との差 −13.1% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 株式会社U-NEXT HOLDINGS9418 配信・店舗サービス・通信を束ねる創業者支配の成長企業。事業は強いが、利益の質と薄い利益率から今の値段は割高 本質価値との差 −13.1% · 10 年 やや割高(年 +6.2%) やや割高 コーエーテクモホールディングス3635 本業は強いが、利益率は山の年。運用益を高く買わずに測ると、今の値段は割高 本質価値との差 −16.1% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 株式会社テレビ朝日ホールディングス9409 視聴率3冠で稼ぎは過去最高。だが広告の構造的な縮みと低いROEが重く、10年では今の値段を割り込む 本質価値との差 −17.1% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 沖縄セルラー電話9436 沖縄の au を一手に担う堅い会社。稼ぐ力は本物だが、今の時価総額は先の伸びを織り込みすぎている 本質価値との差 −19.2% · 10 年 やや割高(年 +3.2%) やや割高 東映アニメーション4816 ワンピースとドラゴンボールの版権で稼ぐ高採算のアニメ製作会社。資金は厚いが、利益はヒット年の山にあり、今の値段は先の成長を織り込みすぎている 本質価値との差 −22.8% · 10 年 やや割高(年 +3.6%) やや割高 LINEヤフー4689 検索・コマース・PayPayが一体化した国内最大級のネット企業。AIの要約で検索からの来訪が減る分と、利益の大半を返す姿勢を合わせても、今の値段は42%ほど割高 本質価値との差 −23.5% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) やや割高 Appier Group株式会社4180 AI 広告・接客で伸びる台湾発のネット企業。伸びは本物だが、10 年先の利益を先取りした値段 本質価値との差 −23.7% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 電通総研4812 事業は堅いが、すでに高い倍率がついている。伊藤忠のTOBで非公開になる見通しで、利益で測ると今の値段は割高 本質価値との差 −24.2% · 10 年 やや割高(年 +3.7%) やや割高 スカパーJSAT9412 国内唯一の静止衛星会社が安全保障で伸びる。ただし衛星は資本を食い、記録的な利益を前提にした今の値段は割高 本質価値との差 −24.6% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) やや割高 システナ2317 利益の6割を稼ぐ車載ソフトは人月の仕事。IT機器の再販も含め、AIエージェントで縮み、割高(-50%) 本質価値との差 −25.6% · 10 年 やや割高(年 +2.5%) やや割高 カプコン9697 13期連続営業増益・業界最高の利益率。IPブランドは強い堀だが、新しく投じるお金の稼ぎが先で薄れる前提では今の値段は割高 本質価値との差 −25.9% · 10 年 やや割高(年 +3.2%) やや割高 東宝9602 映画配給・興行の国内寡占と都心の不動産。ROEは資本コストを少し上回る程度で、記録的ヒット年を前提にした今の値段は割高 本質価値との差 −29.4% · 10 年 やや割高(年 +2.3%) 割高 株式会社DTS9682 金融・通信・製造の受託開発が中心。堀が薄く、人月の商売はAIエージェントで細り、割高(-52%) 本質価値との差 −33.7% · 10 年 割高(年 +1.3%) 割高 ソフトバンクグループ9984 ArmとOpenAIへの賭けで時価のNAVは過去最大だが、Armを市場の時価でなく利益で測り直すとNAVは大きく縮み、今の値段は割高 本質価値との差 −35.7% · 10 年 割高(年 +4.7%) 割高 TKC9746 税理士と自治体の記録の正本という堀は本物だが、AIエージェントが顧客の事務所の工数を減らす。名目で7%増の売上では今の値段の5割ほど 本質価値との差 −37.6% · 10 年 割高(年 +0.7%) 割高 コナミグループ9766 ヒット同時多発で3期連続最高益。利益率の平常化を置くと、利益ベースで測っても今の値段は割高 本質価値との差 −37.9% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 株式会社NSD9759 銀行・保険・証券の受託開発が中心。堀が浅く、人月の商売はAIエージェントで細り、割高(-55%) 本質価値との差 −41.5% · 10 年 割高(年 +0.1%) 割高 BIPROGY8056 運用・保守の契約が厚いが、中身は人月と機器の再販。AIエージェントで縮み、割高(-56%) 本質価値との差 −42.8% · 10 年 割高(年 −0.2%) 割高 日本オラクル4716 データベースの質と無借金は残るが、保守・クラウドの堀は開示の数字が足りず席・運用の型に置いた。名目の売上は約3%減で割高(-53%) 本質価値との差 −43.4% · 10 年 割高(年 −0.7%) 割高 東映9605 稼ぎの9割は東映アニメーションだが、持ち分は4割。取り分に比べて今の値段は重い 本質価値との差 −43.6% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 株式会社フジ・メディア・ホールディングス4676 売却資金を早く返せば報われる。ただ放送の稼ぐ力は細り、10 年の式では今の値段は割高に出る 本質価値との差 −43.8% · 10 年 割高(年 +0.2%) 割高 TIS3626 決済の基幹システムは残るが、売上の8割超は人月の受託。AIエージェントで縮み、割高(-60%) 本質価値との差 −44.2% · 10 年 割高(年 +0.0%) 割高 トレンドマイクロ4704 AI時代に守る対象は増えるが、統合セキュリティに価格を抑えられ席課金は縮む。厚い純現金は前受収益が中身で、今の値段の4割ほどの価値 本質価値との差 −52.4% · 10 年 割高(年 −2.4%) 割高 株式会社東計電算4746 製造・流通向けの受託開発とデータセンター運用。高い利益率はAIエージェントで下がり、割高(-65%) 本質価値との差 −52.9% · 10 年 割高(年 −2.1%) 割高 大塚商会4768 中小企業向けの機器とソフトの販売・保守。事務職の席の減少とAIの中抜きで縮み、割高(-69%) 本質価値との差 −57.0% · 10 年 割高(年 −2.9%) 割高 日鉄ソリューションズ2327 製造業の基幹システムを人月で請け負う会社。親会社向けは堅いが外部向けが縮み、割高(-70%) 本質価値との差 −57.9% · 10 年 割高(年 −3.0%) 割高 テクマトリックス3762 セキュリティ製品の代理店と医療画像が柱。代理店の取り分と運用は削られるが医療は残り、割高(-68%) 本質価値との差 −59.4% · 10 年 割高(年 −3.2%) 割高 ジャストシステム4686 少人数で高収益のソフト会社だが、無料の AI 家庭教師と生成AIが会員と個人ソフトを削る。席課金は縮み、今の値段の3割ほどの価値 本質価値との差 −60.0% · 10 年 割高(年 −2.6%) 割高 JBCCホールディングス9889 クラウド運用と機器販売が主力の中堅向けIT会社。機器とSIの人月が先に削られ、割高(-66%) 本質価値との差 −61.0% · 10 年 割高(年 −3.7%) 割高 フューチャー株式会社4722 利益率の高いITコンサルだが、中身は人の時間の販売。AIエージェントに最も狙われる位置で、割高(-72%) 本質価値との差 −61.5% · 10 年 割高(年 −3.2%) 割高 野村総合研究所4307 共同利用型の基幹システムという堀は本物で、AI実装の需要も取れている。それでも人月の部分が縮み、割高(-68%) 本質価値との差 −62.2% · 10 年 割高(年 −4.0%) 割高 サイボウズ4776 年払いで解約1%未満の質の高い業務SaaSだが、AIエージェントが業務アプリを直接組み立てる。席課金は縮み、今の値段の3割ほどの価値 本質価値との差 −62.5% · 10 年 割高(年 −4.0%) 割高 ウイングアーク1st4432 帳票の法対応で下支えされるが、BIと書類出力はAIエージェントが直接こなす。のれんも重く、今の値段の3割ほどの価値 本質価値との差 −63.1% · 10 年 割高(年 −4.0%) 割高 株式会社KADOKAWA9468 出版・アニメ・ゲーム・教育を持つ国内最大級のIP企業。利益は底にあるが、回復を先取りした今の値段は割高 本質価値との差 −64.7% · 10 年 割高(年 −3.7%) 割高 オービック4684 直販の質は高いが、保守・クラウドの堀は開示の証拠が足りず席・画面の型に置いた。導入の工数も縮み、名目の売上は約9%減で割高(-76%) 本質価値との差 −66.4% · 10 年 割高(年 −5.2%) 割高 松竹9601 歌舞伎座と東銀座の不動産を持つ老舗。稼ぐ力は資本コストに届かず、今の値段は大きく割高 本質価値との差 −66.9% · 10 年 割高(年 −3.4%) 割高 さくらインターネット3778 AI向けGPUとガバメントクラウドに賭ける国産クラウド。伸びは大きいが、投資の重さと価格下落で今の値段は先を織り込みすぎ 本質価値との差 −67.2% · 10 年 割高(年 −3.1%) 割高 シンプレクス・ホールディングス4373 証券・銀行の基幹システムを元請けで抱える高利益の会社。人月の積み上げはAIエージェントで崩れ、割高(-75%) 本質価値との差 −68.4% · 10 年 割高(年 −5.4%) 割高 オービックビジネスコンサルタント4733 中小向け会計・給与の法対応は堀だが、AIエージェントが画面課金と導入を縮める。名目で横ばいの売上では今の値段の2割ほどの価値 本質価値との差 −68.4% · 10 年 割高(年 −5.5%) 割高 Sansan4443 名刺データという独自データの堀と黒字化の勢いはあるが、AIエージェントが営業調査と経理を直接こなす。今の値段の2割ほどの価値 本質価値との差 −75.6% · 10 年 割高(年 −7.1%) 割高 ラクス3923 経費精算・請求書の席課金で伸びてきた高ROEのSaaS。AIエージェントが申請・承認・請求の画面を飛ばし、今の値段の1割ほどの価値 本質価値との差 −76.7% · 10 年 割高(年 −7.9%) 割高 PKSHA Technology3993 AIエージェントを自社の売り物にできた珍しい会社だが、大手のAIに価格を抑えられ受託と人材が縮む。今の値段の1割ほどの価値 本質価値との差 −79.0% · 10 年 割高(年 −8.7%) 割高 フリー4478 中小企業の会計・人事労務で席課金を伸ばしたが、AIエージェントが仕訳も申告も直接こなす。成長の前提が崩れ、今の値段の1割ほどの価値 本質価値との差 −82.0% · 10 年 割高(年 −10.4%) 割高 SHIFT3697 ソフトウェアのテストを人で請け負う会社。AIエージェントが真っ先に置き換える仕事で、割高(-93%) 本質価値との差 −88.7% · 10 年 割高(年 −13.9%) 割高 グローバルセキュリティエキスパート4417 セキュリティ人材の不足を追い風に伸びたが、人月で売る診断・運用はAIエージェントが自動化する。成長を織り込んだ値段の1割に満たない価値 本質価値との差 −91.5% · 10 年 割高(年 −16.7%) 割高 マネーフォワード3994 会計・経費の席課金で伸びてきたが、AIエージェントが経理を直接こなす。利益率が上がる前提が崩れ、今の値段の1割に満たないの価値 本質価値との差 −91.9% · 10 年 割高(年 −16.2%)

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読んだ資料

  1. JMDC 2026年3月期 通期 決算説明資料(2026-05-08)
  2. JMDC 有価証券報告書の要約(セグメント別)
  3. オムロン JMDC 公開買付けの開始(2023-09-08)

分析日 2026-10-16