株譜
AI 銘柄分析 · 情報・通信業 · 試作

株式会社テレビ朝日ホールディングス 9409

視聴率3冠で稼ぎは過去最高。だが広告の構造的な縮みと低いROEが重く、10年では今の値段を割り込む

やや割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)2,784 円2,800 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)3,360 円3,378 億円差 −17.1%
10 年後から見ると やや割高 価値 2,784 円2,800 億円 · 差 −17.1% · 期待の年率 +4.8%
期待の年率リターン(10 年)+4.8%資本コスト比 −3.2 pt
推定の資本コスト8.0%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 8.0% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

テレビ朝日HDは、地上波の広告収入で稼ぐ放送局の持株会社だ。2026年3月期は視聴率3冠を背景に売上・利益とも上場来最高を付けた。筆者の結論は割高である。売上の7割強をテレビ放送が占め、その大半を占める広告が10年かけて細り、ROEが資本コストに届かないからだ。

今の好業績は山の頂上に近い。会社自身が2027年3月期は営業利益を24%減の200億円と見込む。有明の東京ドリームパーク(TDP)の開業費が重いうえ、広告の先行きも読みにくい。過去10年の営業利益率は4〜6%台が普通で、7%台は例外だった。

明るい材料もある。新しい経営計画は2029年度に営業利益330億円を掲げ、配当性向を40%に引き上げた。政策保有株の売却と自社株買いも進む。村上世彰氏の長女が1.86%を持つ株主に加わったことも、資本効率の改善を後押しする。それでも、広告の縮みを埋めるTDPとIPが利益に化けるのは先の話だ。

10年後の中立では営業利益は260億円ほど、ROEは4%台にとどまる。稼ぎに見合う倍率を掛けても、今の時価総額を割り込む。強気の筋書きなら今の値段を大きく上回るが、その確率は1割ほどだ。純現金は厚いが、事業に必要な分であり、余りとは見ていない。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、この会社は「良い放送局」だが「良い事業」とは言いにくい。理由は、事業が10年後も今より強くなっているか、確信が持てないことにある。

稼ぐ力はある。視聴率3冠で広告の売上は過去最高になった。ただし、オーナーの手元に残る利益は多くない。放送設備の更新やTDPの建設、番組制作費と、再投資の負担が重い。資本の効率でもROEが6%台と、記録的な年でも資本コストを下回る。この水準のまま利益をためても、ためた利益は額面の価値にならない。

経営者の資本配分は、改善の途上にある。政策保有株を売り、配当性向を引き上げたのは評価できる。一方、TDPに加えて1,000億円の戦略投資枠でM&Aも行う。放送局は買収が本業ではなく、筆者はここを最も警戒している。

安全域は薄い。純現金は440億円で時価総額の約14%と手厚いが、成長投資の枠がそれを上回る。余った現金とは見なさなかった。中立でも、10年後の価値は今の時価総額を割り込む。わかりにくい事業でもないが、広告の構造的な縮みという一点が、確信度を下げる。この値段なら、オーナーとして持ち続けたいとは思わない。

何で稼ぐ会社か

稼ぎの源は、地上波の番組にスポンサーがお金を払うことだ。会社は2026年4月から報告セグメントを二つに改めた。

一つ目は「メディア・コンテンツ」で、全体の9割超を占める。テレビ放送、インターネット(TVerなど配信の広告)、ショッピングを束ねている。2026年3月期のテレビ放送は売上が約2,490億円、営業利益が約190億円だった。広告のうち、番組に付くタイム収入と、時間枠を売るスポット収入が柱になる。配信側では、TVerなどのデジタル広告収入が2024年度に前期比で46%伸びた。

二つ目は「TDP・イベント」だ。従来のシアター・イベントと音楽出版に、2026年3月27日に開業した東京ドリームパークが加わる。有明にある延べ床約4万6千平方メートルの施設で、3,700席のホールを持つ。立見なら最大5,000人が入る。ドラえもんなど自社のIPを使い、広告以外の収入を増やす狙いだ。会社は初年度に200万人超の来場を見込む。

不動産賃貸やリースなどは「その他」にまとまり、売上は40億円ほどと小さい。本社は六本木ヒルズにある。

顧客は広告主が中心だが、広告代理店を通す取引が多く、値段は市場で決まる面が強い。新しい二つ目の柱は、まだ利益を出していない。なお、サイバーエージェントと組むABEMAは持分法の会社で、累積損失が消えるまで利益は取り込まれない。

優良さと弱いところ

テレビ朝日の強みは、番組を作る力と、見られる力だ。2025年は暦年・年度とも、個人全体の視聴率で3冠(全日・ゴールデン・プライム)を取った。報道ステーションなどの報道・情報番組が土台になる。ドラえもん、クレヨンしんちゃん、仮面ライダーなど、世代をまたぐIPを持つ点も大きい。

ただし、堀、つまり他社がまねできない強みは、並みの水準だ。視聴率の順位は年ごとに入れ替わる。広告の値段は市場で決まり、値上げで稼ぎを守る力は強くない。電波の免許は参入障壁になるが、広告の出し手がインターネットへ移れば、免許の価値も下がる。筆者は強い堀とは見ない。

資本の効率は低い。過去10年のROEの中央値は5%に届かない。自己資本は4,650億円まで膨らみ、中には配当収入しか生まない政策保有株が含まれる。2026年3月期のROEは6.4%と、記録的な好業績の年でも資本コストを下回る。ここが最大の弱点だ。

財務は堅い。自己資本比率は8割で、純現金が440億円ある。借金で苦しむ心配はない。一方で経営の資本配分は変わりつつある。政策保有株を縮め、配当性向を40%にし、自社株買いも明示した。方向は正しいが、実績はこれからだ。

会長の早河洋氏は、2025年の報道時点で81歳だった。世代交代と、親会社筋の朝日新聞社(20%強)との関係がどう動くかも見ておきたい。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

地上波の広告は、横ばいから緩やかな縮小の局面にある。2025年のテレビメディア広告費は約1兆7,600億円で、前年とほぼ同じだった。一方、インターネット広告費は総広告費の過半に達した。広告主の財布は、放送から動画・検索・SNSへ流れ続ける。

放送各社の対応は似ている。見逃し配信(TVer)、アニメ・ドラマのIP化、海外販売、イベントや不動産だ。テレビ朝日の経営計画も、同じ道を行く。アニメ枠の増設、深夜帯の改革、北米・インドなど海外IPの展開を掲げる。有明のTDPで、リアルのイベントにも手を広げる。

競争相手は、同じ周波数帯の日本テレビ、TBS、フジ・テレビ、テレビ東京に加え、NetflixやAmazonなどの動画配信、そしてYouTubeだ。日本テレビは不動産と政策保有株の資産が厚く、TBSは不動産と配信の両輪を持つ。テレビ朝日は、これらに比べて不動産の厚みが薄い。その分、広告の出入りが利益にそのまま響く。

広告収入は景気にも敏感だ。2008〜09年には、広告費が2〜3割落ちた。人口減少も効く。放送という事業の寿命は短くないが、広告が10年で3〜5割縮む筋書きは、荒唐無稽ではない。中立では、放送広告は名目でも年1〜2%の縮小と見る。配信や非広告事業は、年5〜10%の成長で一部を埋める。

今は、中東情勢などで広告出稿が慎重になるリスクも出ている。会社の2027年3月期のタイム・スポット広告の見通しは、いずれも前期より減収だ。

資本政策と M&A

資本政策は、守りから攻めへ動く途中にある。経営計画2026-2029では、4年間で成長投資に1,000億円、株主還元に500〜600億円、放送設備の更新やAI投資に400億円以上を振り向ける。配当は、これまでの安定配当から配当性向40%を目安にする方針に変えた。機動的な自社株買いも明記した。

原資の一つが政策保有株だ。会社は4年で200〜250億円を売り、純資産に占める比率を10%台前半まで下げる。2025年4月には、朝日新聞社と大日本印刷が計200億円規模の株を市場に売り出し、会社も最大30億円の自社株買いで受け止めた。朝日新聞社は今も約20%を持つ筆頭株主だ。

2026年6月には、村上世彰氏の長女の野村絢氏が1.86%を持つ第8位の株主になったと報じられた。資本効率の改善を求める圧力が、一段と強まるとみる向きがある。

M&Aは、成長投資の枠が実際の買収に向かうかどうかが焦点だ。CVC(企業の投資ファンド)を通じて30社ほどに投資する。成功すれば新しい柱になるが、放送局は買収を本業とする会社ではない。価値を壊すリスクは、確率に入れてある。

TOBについては、親会社筋の朝日新聞社が20%を持ち、放送法の外資規制もある。敵対的な買収はしにくい。ただし、非公開化や再編の話が出る余地は残る。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

テレビ朝日は、視聴率で3冠を取り、番組の力がいま業界の頂点にある。この力は、一時的な運ではない。報道ステーション、ドラマ、バラエティ、スポーツ中継、そしてドラえもんやクレヨンしんちゃんのアニメと、強いIPが揃う。広告主が最も重視するのは、見られる番組だ。視聴率で首位を保てば、スポットの単価も保てる。

広告の縮みは、会社の動きで埋められる。TVerなどの配信広告は2024年度に前期比で46%伸び、アニメ枠を増やし、海外の北米・インドへIPを売る。有明のTDPは、広告と無関係な収益の柱になる。初年度から200万人の来場を見込み、ホールは3,700席、立見で5,000人が入る。ライブとIPイベントの稼働が上がれば、固定費の重さは薄まる。

資本政策は大きく変わった。配当性向40%、機動的な自社株買い、政策保有株の売却と、すべて株主に向く。村上氏の長女が株主に入り、資本効率の圧力も強い。ABEMAも累積損失を解消すれば、持分法で利益が上乗せされる。

こうした条件が揃えば、2029年度の営業利益330億円は通過点にすぎない。10年後には営業利益500億円、ROEは資本コストに近づく。広告の形は変わっても、地上波は日本最大のマスメディアであり続ける。そう考えれば、広告が崩れる前提は置けない。

慎重な見方

2026年3月期の利益は、山の頂上に近い。会社自身が、2027年3月期は営業利益を24%減の200億円と見る。TDPの開業費がかかる一方で、広告は減る見込みだ。3冠はいつまでも続かない。視聴率の順位は数年で入れ替わり、その都度、単価は押し戻される。

インターネット広告が総広告費の過半を占めたことが、根本の問題だ。広告主は、成果が測れる広告へ予算を移し続ける。地上波の広告費は横ばいに見えても、物価が3%で上がる中で名目が横ばいなら、実質では毎年縮んでいる。人件費と制作費は物価で上がる。値上げが利かなければ、利益率は削られる。

TDPとIPは、まだ利益を出していない。会社が見込む2029年度のTDP・イベントの営業利益は40億円で、広告で失う分の一部にすぎない。有明は都心から離れ、5,000人規模のホールを毎日埋めるのは容易ではない。固定費と減価償却は、動員が足りなければそのまま重荷になる。

資本の効率も低い。ROEは過去10年の中央値で5%に届かず、新しい経営計画でも2029年度に7%台だ。資本コストを下回るROEの会社に、高い倍率は付かない。1,000億円の戦略投資は、放送局が不得意な買収に向かうリスクを抱える。

ABEMAも、利益を取り込めるのは累積損失が消えてからで、まだ先だ。10年後、広告が3割減り、TDPが重荷になった姿は、十分ありうる。

どちらに重みを置いたか

慎重な見方の方が強い。10年後の中立でも、営業利益は今の水準にとどまり、ROEは4%台と資本コストの8.5%を大きく下回る。強気の見方が頼りにする3冠・配信・TDPは、どれも利益の山を作る力はあるが、広告の縮みを埋めきるには時間が足りない。

経営計画の目標(2029年度の営業利益330億円)は、中立にも強気にも入れなかった。広告が名目で縮む中で、そこまで伸ばす根拠が薄いからだ。確率は中立を中心に、やや悲観側に少し寄せた。悲観は、広告の構造的な縮みとTDPの失敗が重なる筋書きとして12%に置いた。純現金と政策保有株の売却があるため、悲観でも事業が潰れる心配はない。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)

確率で加重した株価時価総額 3,939 円3,961 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 1,410 円1,418 億円)。 今の値に割り戻すと 2,784 円2,800 億円、今との差 −17.1%、 期待の年率 +4.8%(資本コスト 8.0%)→ やや割高

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 11% 7,472 円7,513 億円 2,486 円2,500 億円 +196.4% +11.5% 1,095 円1,101 億円
やや楽観 22% 5,399 円5,428 億円 1,890 円1,900 億円 +116.9% +8.1% 1,603 円1,612 億円
中立 32% 4,384 円4,408 億円 1,442 円1,450 億円 +73.4% +5.7% 1,864 円1,875 億円
やや悲観 23% 1,926 円1,937 億円 895 円900 億円 −16.0% −1.7% 649 円652 億円
悲観 12% 696 円700 億円 448 円450 億円 −66.0% −10.2% 137 円138 億円
加重平均100% 3,939 円3,961 億円1,410 円1,418 億円 +59.2% +4.8% 5,349 円5,379 億円

今の株価時価総額 3,360 円3,378 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 8.0% を下回るほど割高。

楽観 11% 3冠とIPが広告の縮みを上回り、TDPも収益の柱になる 利益 533 億円 · PER 13.6 倍 · 株価時価総額 7,472 円7,513 億円

視聴率の首位級を保ち、広告の単価を守る。TVerなど配信の広告とアニメ・ドラマのIPが育ち、海外販売も北米・インドで軌道に乗る。メディア・コンテンツの売上は今より3割ほど伸びる。

TDPは来場者が計画を上回り、ホールとイベントの稼働が高まる。TDP・イベントの売上は800億円を超え、営業利益率は13%に乗る。会社が掲げた2029年度の営業利益330億円も、10年後には大きく超える。

政策保有株の売却と配当性向40%、自社株買いで還元が厚くなり、ROEは資本コストに近づく。ABEMAも累積損失を解消し、営業外で利益が上乗せされる。それでも、広告の実質的な縮みは止まらず、利益率の上振れは広告以外の伸びに支えられる。

  • メディア・コンテンツ(テレビ放送・配信・ショッピング・その他):数量 2,990(テレビ広告市場(実質、億円)× 当社の売上シェア(2026/03 約17.9%)に換算した、実質の売上規模(億円))× 価格 140.0%(広告・配信の単価指数(2026/03=1.00。名目、物価3%なら10年で1.34))→ 売上 4,186 億円・営業利益 398 億円。営業利益率9.5%
  • TDP・イベント(東京ドリームパーク・シアター・音楽出版):数量 1,400(来場・利用者相当(万人。音楽出版などは1人当たりに換算した推定))× 価格 60.4%(1人当たり売上(万円。名目、物価3%なら10年で1.34倍))→ 売上 846 億円・営業利益 110 億円。営業利益率13%

倍率:事業の純利益 527 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 8.8% が k 8.00% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 8.4%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 13.1 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 13.1 倍 + 余った現金(戻り方込み)354 億円。全体の PER 13.6 倍、時価総額 7,249 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:3冠の維持、配信とIPの成功、TDPの高稼働、ABEMAの黒字化がすべて揃う必要があり、実現すれば大きいが、揃う確度は低い。10年の広告の縮みを考えると、強気の確率は1割ほどに抑えた。

やや楽観 22% 配信とIPが育ち、広告の縮みを一部埋める 利益 389 億円 · PER 13.2 倍 · 株価時価総額 5,399 円5,428 億円

3冠は続かないが、上位を保つ。配信とアニメIPが年5〜10%伸び、広告の実質的な縮みをほとんど相殺する。メディア・コンテンツの売上は、名目で10年に2割弱増える。営業利益率は8%に乗り、スポットの単価も物価に近い伸びを保つ。

TDPは初年度の想定どおり稼働し、イベントの売上は670億円ほどになる。営業利益率は11%だ。経営計画の2029年度目標には届かないが、その水準を上回る形で定着する。

還元は計画どおりに進み、ROEは6%台に上がる。放送の広告が縮む中でも、会社の動きが空白を埋める筋書きで、今の好業績が10年先まで大きくは崩れない。ただし、ROEは資本コストに届かないままだ。

  • メディア・コンテンツ(テレビ放送・配信・ショッピング・その他):数量 2,705(テレビ広告市場(実質、億円)× 当社の売上シェア(2026/03 約17.9%)に換算した、実質の売上規模(億円))× 価格 137.0%(広告・配信の単価指数(2026/03=1.00。名目、物価3%なら10年で1.34))→ 売上 3,706 億円・営業利益 297 億円。営業利益率8.0%
  • TDP・イベント(東京ドリームパーク・シアター・音楽出版):数量 1,150(来場・利用者相当(万人。音楽出版などは1人当たりに換算した推定))× 価格 58.3%(1人当たり売上(万円。名目、物価3%なら10年で1.34倍))→ 売上 671 億円・営業利益 74 億円。営業利益率11%

倍率:事業の純利益 383 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 6.6% が k 8.00% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 12.5 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 12.5 倍 + 余った現金(戻り方込み)354 億円。全体の PER 13.22 倍、時価総額 5,140 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:配信とIPが育ち、TDPも想定どおり動く、経営計画の延長線に近い筋書き。強気より起こりやすいが、広告の縮みの速さ次第なので2割強にとどめた。

中立 32% 広告は名目でも緩やかに縮み、新しい柱が下支えする 利益 274 億円 · PER 13.5 倍 · 株価時価総額 4,384 円4,408 億円

地上波の広告は、人口減少とインターネット広告への移行で、名目でも年1〜2%の緩やかな縮小が続く。一方、配信とIPが年5〜10%伸びて部分的に相殺する。メディア・コンテンツの売上は名目で今より小幅に増える程度だ。

視聴率の順位は入れ替わり、3冠の年は例外になる。広告の単価は物価ほどには上がらず、人件費と制作費の上昇が利益率を押し下げる。営業利益率は6%台に戻る。

TDPは軌道に乗るが、営業利益率は9%にとどまる。2029年度の営業利益330億円の目標には届かず、10年後も260億円前後だ。純利益は今の水準を下回り、ROEは4%台になる。

  • メディア・コンテンツ(テレビ放送・配信・ショッピング・その他):数量 2,422(テレビ広告市場(実質、億円)× 当社の売上シェア(2026/03 約17.9%)に換算した、実質の売上規模(億円))× 価格 134.0%(広告・配信の単価指数(2026/03=1.00。名目、物価3%なら10年で1.34))→ 売上 3,245 億円・営業利益 211 億円。営業利益率6.5%
  • TDP・イベント(東京ドリームパーク・シアター・音楽出版):数量 1,000(来場・利用者相当(万人。音楽出版などは1人当たりに換算した推定))× 価格 55.8%(1人当たり売上(万円。名目、物価3%なら10年で1.34倍))→ 売上 558 億円・営業利益 50 億円。営業利益率9%

倍率:事業の純利益 268 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 5.3% が k 8.00% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 12.5 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 12.5 倍 + 余った現金(戻り方込み)354 億円。全体の PER 13.52 倍、時価総額 3,708 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:業種ノートの中立(放送広告は名目で年1〜2%の縮小、配信・非広告が年5〜10%で相殺)を、この会社の構造に当てはめた。意見が分かれる中で、最も確度が高い。

やや悲観 23% 広告の縮みが加速し、TDPも伸び悩む 利益 109 億円 · PER 10.6 倍 · 株価時価総額 1,926 円1,937 億円

インターネット広告への移行が想定より速く進み、地上波の広告は実質で3割以上縮む。視聴率で2位以下に落ちる年が続き、スポットの単価も押し戻される。メディア・コンテンツの売上は名目で2割弱減る。

人件費と制作費の上昇を値上げで吸収できず、営業利益率は3%台に落ちる。TDPは動員が足りず、営業利益は20億円に届かない。配当は維持するが、自社株買いは細る。配信とIPの伸びも、広告の落ち込みを埋めるには足りない。

ROEは2%を割り、資本コストを大きく下回る。1,000億円の戦略投資も目立った成果を出せない。価値の中心は、残った稼ぐ力と純現金になる。

  • メディア・コンテンツ(テレビ放送・配信・ショッピング・その他):数量 2,013(テレビ広告市場(実質、億円)× 当社の売上シェア(2026/03 約17.9%)に換算した、実質の売上規模(億円))× 価格 130.0%(広告・配信の単価指数(2026/03=1.00。名目、物価3%なら10年で1.34))→ 売上 2,617 億円・営業利益 92 億円。営業利益率3.5%
  • TDP・イベント(東京ドリームパーク・シアター・音楽出版):数量 800(来場・利用者相当(万人。音楽出版などは1人当たりに換算した推定))× 価格 54.2%(1人当たり売上(万円。名目、物価3%なら10年で1.34倍))→ 売上 433 億円・営業利益 17 億円。営業利益率4%

倍率:事業に要らない資産354億円(持ち合い株の評価差額金と賃貸不動産の含み益の税後、戻り方0.5)を分けると、事業の純利益104億円・事業のROE1.9%。ROEがk8%以下なので、ためた利益は額面に満たない価値で、PERは1÷k=11.8倍まで。上限は事業104億円×11.8倍+余った資産177億円=1,400億円。成長と堀の持ちを低く見るので、上限を下回らせる。やや悲観は上限の8.0割に置き、時価総額1,156億円、全体のPERに直して10.62倍。

確率:インターネット広告への移行が想定を超える、業種共通の構造変化をこの会社に当てた。視聴率の順位が落ちる年が続く可能性は、3冠の例外性を考えると低くない。

悲観 12% 広告の構造的な縮みとTDPの失敗が重なる 利益 12 億円 · PBR 0.2 倍 · 株価時価総額 696 円700 億円

広告収入が10年で4割ほど縮み、視聴率の優位も失う。放送の固定費(番組・設備・人件費)は削りきれず、メディア・コンテンツの営業利益はほぼ消える。TVerなど配信の広告も、プラットフォームの側に値段を決められて伸びない。

TDPは来場者が伸びず、固定費と減価償却が重荷になる。TDP・イベントは赤字に沈み、一部の減損も出る。成長投資のM&Aも成果を出せず、配当は絞られる。

こうなると、株主が頼れるのは純現金と政策保有株の売却代金だ。それでも事業が潰れるわけではなく、資産の価値が床になる。放送免許と六本木の本社という資産は残るが、利益を生む力は大きく損なわれる。

  • メディア・コンテンツ(テレビ放送・配信・ショッピング・その他):数量 1,510(テレビ広告市場(実質、億円)× 当社の売上シェア(2026/03 約17.9%)に換算した、実質の売上規模(億円))× 価格 125.0%(広告・配信の単価指数(2026/03=1.00。名目、物価3%なら10年で1.34))→ 売上 1,888 億円・営業利益 19 億円。営業利益率1.0%
  • TDP・イベント(東京ドリームパーク・シアター・音楽出版):数量 600(来場・利用者相当(万人。音楽出版などは1人当たりに換算した推定))× 価格 50.0%(1人当たり売上(万円。名目、物価3%なら10年で1.34倍))→ 売上 300 億円・営業利益 −9 億円。営業利益率-3%

倍率:悲観は広告の構造的な縮みとTDPの失敗が重なる筋書きで、事業の純利益12億円÷k8%の稼ぐ力は約139億円にとどまる。純現金と政策保有株の売却の税後を足した売れる資産の床は約700億円(floor_assets_oku)で、稼ぐ力より大きいので、その大きい方の700億円まで置く。今の自己資本4,653億円に対するPBRに直すと0.15倍で、床は帳簿の自己資本ではなく稼ぐ力と売れる資産で決めている。

確率:広告の構造的な縮みとTDPの失敗が重なる複合の筋書き。放送局に固有の固定費の重さと、投資の成果が出ない可能性を見て、1割強に置いた。純現金と政策保有株の売却が床になるため、確率はこれ以上上げなかった。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

メディア・コンテンツ(テレビ放送・配信・ショッピング・その他)

地上波の広告(タイム・スポット)、TVerなど配信の広告、ショッピングなどを束ねた報告セグメント。不動産賃貸・リースの小さな収入も含めて置いた。

数量テレビ広告市場(実質、億円)× 当社の売上シェア(2026/03 約17.9%)に換算した、実質の売上規模(億円)価格広告・配信の単価指数(2026/03=1.00。名目、物価3%なら10年で1.34)売上営業利益
今 2026/03 3,145 100.0% 3,145 262
10 年後 中立 2,422 134.0% 3,245 211

取り方:2025年のテレビメディア広告費1兆7,556億円(業種ノート)に対し、会社が示す新セグメント(2025年度の参考値:メディア・コンテンツ3,070億円・TDP・イベント250億円・その他40億円)を2026/03実績の連結売上3,395億円に合わせて按分した。メディア・コンテンツとその他を合わせて約3,145億円(市場の約17.9%)、営業利益は連結262億円の全部をここに置いた(TDP・イベントの営業利益は参考値で「ー」)。開示は新セグメントの実績が出る前の推定。

TDP・イベント(東京ドリームパーク・シアター・音楽出版)

2026年3月開業の有明の東京ドリームパーク、シアター・イベント、音楽出版。広告に頼らない新しい柱として、経営計画では2029年度に売上460億円・営業利益40億円を目標に置く。

数量来場・利用者相当(万人。音楽出版などは1人当たりに換算した推定)価格1人当たり売上(万円。名目、物価3%なら10年で1.34倍)売上営業利益
今 2026/03 600 41.7% 250 0
10 年後 中立 1,000 55.8% 558 50

取り方:会社の2025年度参考値(売上250億円・営業利益『ー』)。来場者数は開示がないため、既存のシアター・イベント・音楽出版を1人当たりに換算した推定で、600万人相当×1人当たり0.4167万円=250億円とした。TDPは2026年3月27日開業のため、2026/03の実績にはほぼ含まれない。数量は実物(来場・利用者数)で、2026 年 3 月に開業した東京ドリームパークの来場が積み上がる事実による。名目の市場の伸びは置いておらず、物価は 1 人当たり売上の 1.34 倍だけで見ている。

リスクと懸念

広告の構造的な縮み

インターネット広告が総広告費の過半を占め、地上波の広告費は横ばい〜縮小が続く。物価が3%で上がる中で名目が横ばいなら、実質は毎年縮む。人件費と制作費は物価で上がるため、値上げが利かなければ利益率が削られる。10年で広告が3〜5割縮む筋書きは、悲観に織り込んだ。

視聴率3冠の揺り戻し

2025年の3冠は、報道・情報番組の強さに支えられた。視聴率の順位は数年で入れ替わり、広告のスポット単価は順位に連動する。3冠が崩れると、2026年3月期に66%増えたテレビ放送の営業利益は、その分だけ戻される。会社自身が2027年3月期を営業減益と見ている点も重い。

TDPの稼働と固定費

有明のTDPは延べ床約4万6千平方メートル、ホールは立見で5,000人を収容する。初年度200万人超の来場を見込むが、毎日のように埋めるには、人気の公演やIPイベントを切らさず入れ続けなければならない。動員が足りなければ、固定費と減価償却がそのまま重荷になる。会社の2029年度のTDP・イベント営業利益は40億円と、まだ小さい。

成長投資とM&Aでの価値の毀損

4年で1,000億円の戦略投資枠があり、CVCで30社ほどに投資し、M&Aも行う方針だ。放送局は買収が本業ではなく、投資の目利きが育っていない中で、純現金440億円を上回る枠を使う。高い値段で買えば、ROEがさらに下がる。

広告の景気感応度

広告費は景気の影響を強く受ける。2008〜09年には2〜3割落ちた例がある。2027年3月期は、中東情勢でスポンサーの出稿が慎重になる懸念が、会社の見通しにも出ている。放送設備や番組制作費は固定的で、売上が落ちると利益は大きく減る。

資本効率の低さとガバナンス

ROEは過去10年の中央値で5%に届かず、2029年度目標でも7%台にとどまる。朝日新聞社が約20%を持つ筆頭株主で、政策保有株の縮減も会社の判断次第だ。村上世彰氏の長女が1.86%を持つ株主に加わったが、変化の速さは読めない。経営トップの世代交代も課題だ。

ABEMAの利益が見えない

サイバーエージェントと組むABEMAは持分法の会社で、会社は累積損失が消えるまで利益を取り込まない考えを示した。AbemaTVは2025年9月期に営業損失46億円と赤字幅を縮めたが、本体の利益に寄与するのは先だ。投資の回収は長引く可能性がある。

今後の分かれ目

2027年3月期の営業利益が会社見通しの200億円を大きく上回って着地したら
広告の底堅さが想定以上ということなので、やや強気の筋書きに確率を移してよい。ただし、単年の上振れだけでなく、複数年続くかを確認する。
TDPの来場者が初年度200万人を大きく下回ったら
固定費が重荷になる悲観寄りの筋書きに確率を寄せる。逆に、IPイベントの稼働が高く、営業利益が計画線(2029年度に40億円)を超えれば、強気寄りに移す。
政策保有株の売却を200〜250億円から大幅に積み増し、自社株買いを増やしたら
資本効率が計画より速く改善する。事業の価値は変わらないが、株主に戻る額が増えるため、還元の合計を上方に直す。
1,000億円の成長投資枠で、本業と関係の薄い大型のM&Aを発表したら
価値の毀損リスクが現実になる。中立より下の筋書きへ確率を移し、買収後のROEを見直す。
インターネット広告への移行が加速し、テレビ広告費が名目でも前年を2年続けて2割近く割り込んだら
10年の悲観の筋書き(広告の構造的な縮み)に近づく。確率を悲観側に寄せる。
ABEMAの累積損失が解消し、持分法利益が本体の純利益に入り始めたら
営業外収益が増える。純利益と営業利益の比を上方に直し、純利益の水準を上げる。

見ておくもの

  • 個人全体・世帯の年間視聴率(3冠の維持)と、タイム・スポット広告収入の前年比
  • 2027年3月期の営業利益(会社見通し200億円)と、2029年度目標(営業利益330億円)への進み具合
  • TDPの来場者数・ホールの稼働と、TDP・イベント事業の営業利益(2029年度に40億円)
  • 政策保有株の売却額(4年で200〜250億円)と純資産に占める比率、自社株買いの規模
  • 配当性向40%目途の実行と、1,000億円の戦略投資枠の使い道(M&A・CVC)
  • ABEMAの黒字化と、持分法損益への取り込みの時期

倍率と資本コストの決め方

今の株価や同業のPERは見ずに、メディア・コンテンツ(広告市場の実質×売上シェア×単価指数)とTDP・イベント(来場者×1人当たり売上)で10年を積んだ。倍率は式の上限に対する位置で置いた。ROEが資本コストを下回るため、中立でも上限は1÷k(k8%)、堀は並みで残る割合1/2。中立は上限の8割、楽観は上限の9.5割に置き、悲観は純現金と政策保有株の売却の税後(床)まで。純現金442億円は、成長投資1,000億円の枠・放送設備更新・TDPの減価償却を考えて余りとは見なしていない。旧基準の実績と同じ形(家賃を費用に入れた形)で10年後を置いたため、新リース会計基準(2028年3月期から)の形の変化は織り込んでいない。リース負債の大きさは未確認で、賃借を中心にした事業ではない。 持ち合い株の評価差額金(税後420億円)と賃貸不動産の含み益の税後を余った資産472億円とし、戻り方0.5で足した。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 11.68→13.6 倍・やや楽観 PER 11.02→13.22 倍・中立 PER 10.62→13.52 倍)。

資本コスト 8.0% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。基本7.5%+quality+1.0%=8.5% 2026-10-22 に循環と借金を過去の数字で付け直し、k は 8.50% → 8.00%。

同じ業種(情報・通信業)の AI 分析

割安 KDDI9433 au・金融・ローソン・衛星通信を束ねる経済圏企業。利益で測ると今の値段は割安 本質価値との差 +45.8% · 10 年 割安(年 +9.4%) 割安 カバー5253 ホロライブという人気 IP を持つが、利益率はまだ伸びきらない。10 年の利益で測ると、今の値段はやや割高に出る 本質価値との差 +43.3% · 10 年 割安(年 +11.3%) 割安 ビジョナル4194 転職スカウトの「ビズリーチ」を柱にした高収益のネット企業。堀と現金は厚いが、生成 AI と新規事業の使い道が読みにくい。本質価値は今の値段とほぼ並ぶ 本質価値との差 +38.6% · 10 年 割安(年 +10.6%) 割安 NTT9432 携帯とデータセンターの二本柱で稼ぐ国内最大のインフラ企業。借金は重いが、利益の 6 割を株主に返す姿勢が続けば、償却を取得原価のまま置くと本質価値は今の時価総額を3割半上回る(割安) 本質価値との差 +38.2% · 10 年 割安(年 +9.6%) 割安 GMOペイメントゲートウェイ3769 決済手数料という薄い儲けを件数の拡大で稼ぐ会社。成長の青写真は本物で、今の株価はそれをほぼ織り込んだ適正な水準。 本質価値との差 +35.4% · 10 年 割安(年 +10.1%) 割安 メルカリ4385 国内フリマの首位で、金融と米国も黒字に。貸し倒れと手数料競争を織り込むと、今の値段はやや割高 本質価値との差 +32.8% · 10 年 割安(年 +10.4%) やや割安 GMOインターネットグループ9449 決済とドメインの安定収益を持つ創業者主導のネット企業集団。親会社株主の取り分は薄く、今の値段はやや割高 本質価値との差 +22.3% · 10 年 やや割安(年 +8.5%) やや割安 オークネット3964 中古車・スマホ・ブランド品の「売り買いの場」を運営する堅実な会社。利益は伸びるが、今の値段は 10 年先の成長まで先に払っている 本質価値との差 +21.9% · 10 年 やや割安(年 +8.3%) やや割安 光通信9435 通信・電力・保険の継続契約で稼ぐストック事業と、1兆円超の上場株投資を併せ持つ複合体。利益で測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 +19.8% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 ソフトバンク株式会社9434 通信本体は安定して稼ぐが、PayPay と法人 AI の伸びに依存し借金も重い。配当を利益の 75% 前後まで払う会社なので、利益で測ると今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +14.4% · 10 年 やや割安(年 +7.6%) 適正 デジタルガレージ4819 決済と投資の二本柱。カカクコム売却益など資産は厚いが、本業の稼ぎが細く、株主に届く形も弱い。今の値段はやや割高とみる 本質価値との差 +3.5% · 10 年 適正(年 +8.9%) 適正 ネクソン3659 ARC Raidersの大ヒットと大型の特別配当で株価は急伸した。厚い純現金を分けて事業の利益で測ると、ヒットのならしを置いても今の値段は割高 本質価値との差 −0.9% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 インターネットイニシアティブ3774 企業の通信とシステムを裏で支える老舗。稼ぐ力は本物だが、PER27倍は先を織り込みすぎで、本質価値は約3割下 本質価値との差 −4.4% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 スクウェア・エニックス・ホールディングス9684 「再起動」中計と物言う株主の圧力下にあるFF・DQの会社。厚い現金を分け、利益ベースで測ると今の値段は割高 本質価値との差 −5.0% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 株式会社TBSホールディングス9401 事業は資本コストに届かない。保有株の含み益を足しても、今の値段は割高。不動産の含み益は賃料が利益に入るので足していない。縮減の速さで上下に振れる 本質価値との差 −5.7% · 10 年 適正(年 +6.3%) やや割高 日本テレビホールディングス9404 民放視聴率首位とコンテンツの海外展開でテレビ広告の縮小を補う構図。政策保有株・純現金を割り引いて足しても今の値段は割高 本質価値との差 −13.0% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 ガンホー・オンライン・エンターテイメント3765 連結売上の 6 割は子会社 Gravity の稼ぎ。パズドラ依存は薄れたが、厚い現金を足しても 10 年先の価値は今の時価総額にやや届かない 本質価値との差 −13.1% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 株式会社U-NEXT HOLDINGS9418 配信・店舗サービス・通信を束ねる創業者支配の成長企業。事業は強いが、利益の質と薄い利益率から今の値段は割高 本質価値との差 −13.1% · 10 年 やや割高(年 +6.2%) やや割高 コーエーテクモホールディングス3635 本業は強いが、利益率は山の年。運用益を高く買わずに測ると、今の値段は割高 本質価値との差 −16.1% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 沖縄セルラー電話9436 沖縄の au を一手に担う堅い会社。稼ぐ力は本物だが、今の時価総額は先の伸びを織り込みすぎている 本質価値との差 −19.2% · 10 年 やや割高(年 +3.2%) やや割高 東映アニメーション4816 ワンピースとドラゴンボールの版権で稼ぐ高採算のアニメ製作会社。資金は厚いが、利益はヒット年の山にあり、今の値段は先の成長を織り込みすぎている 本質価値との差 −22.8% · 10 年 やや割高(年 +3.6%) やや割高 LINEヤフー4689 検索・コマース・PayPayが一体化した国内最大級のネット企業。AIの要約で検索からの来訪が減る分と、利益の大半を返す姿勢を合わせても、今の値段は42%ほど割高 本質価値との差 −23.5% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) やや割高 Appier Group株式会社4180 AI 広告・接客で伸びる台湾発のネット企業。伸びは本物だが、10 年先の利益を先取りした値段 本質価値との差 −23.7% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 電通総研4812 事業は堅いが、すでに高い倍率がついている。伊藤忠のTOBで非公開になる見通しで、利益で測ると今の値段は割高 本質価値との差 −24.2% · 10 年 やや割高(年 +3.7%) やや割高 スカパーJSAT9412 国内唯一の静止衛星会社が安全保障で伸びる。ただし衛星は資本を食い、記録的な利益を前提にした今の値段は割高 本質価値との差 −24.6% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) やや割高 システナ2317 利益の6割を稼ぐ車載ソフトは人月の仕事。IT機器の再販も含め、AIエージェントで縮み、割高(-50%) 本質価値との差 −25.6% · 10 年 やや割高(年 +2.5%) やや割高 カプコン9697 13期連続営業増益・業界最高の利益率。IPブランドは強い堀だが、新しく投じるお金の稼ぎが先で薄れる前提では今の値段は割高 本質価値との差 −25.9% · 10 年 やや割高(年 +3.2%) やや割高 東宝9602 映画配給・興行の国内寡占と都心の不動産。ROEは資本コストを少し上回る程度で、記録的ヒット年を前提にした今の値段は割高 本質価値との差 −29.4% · 10 年 やや割高(年 +2.3%) 割高 株式会社DTS9682 金融・通信・製造の受託開発が中心。堀が薄く、人月の商売はAIエージェントで細り、割高(-52%) 本質価値との差 −33.7% · 10 年 割高(年 +1.3%) 割高 ソフトバンクグループ9984 ArmとOpenAIへの賭けで時価のNAVは過去最大だが、Armを市場の時価でなく利益で測り直すとNAVは大きく縮み、今の値段は割高 本質価値との差 −35.7% · 10 年 割高(年 +4.7%) 割高 JMDC4483 医療の健診・診療報酬データを製薬や保険者に売る国内最大手。データの希少性は本物だが、ROE は資本コスト並みで、今の値段は先を織り込みすぎている 本質価値との差 −36.2% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 TKC9746 税理士と自治体の記録の正本という堀は本物だが、AIエージェントが顧客の事務所の工数を減らす。名目で7%増の売上では今の値段の5割ほど 本質価値との差 −37.6% · 10 年 割高(年 +0.7%) 割高 コナミグループ9766 ヒット同時多発で3期連続最高益。利益率の平常化を置くと、利益ベースで測っても今の値段は割高 本質価値との差 −37.9% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 株式会社NSD9759 銀行・保険・証券の受託開発が中心。堀が浅く、人月の商売はAIエージェントで細り、割高(-55%) 本質価値との差 −41.5% · 10 年 割高(年 +0.1%) 割高 BIPROGY8056 運用・保守の契約が厚いが、中身は人月と機器の再販。AIエージェントで縮み、割高(-56%) 本質価値との差 −42.8% · 10 年 割高(年 −0.2%) 割高 日本オラクル4716 データベースの質と無借金は残るが、保守・クラウドの堀は開示の数字が足りず席・運用の型に置いた。名目の売上は約3%減で割高(-53%) 本質価値との差 −43.4% · 10 年 割高(年 −0.7%) 割高 東映9605 稼ぎの9割は東映アニメーションだが、持ち分は4割。取り分に比べて今の値段は重い 本質価値との差 −43.6% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 株式会社フジ・メディア・ホールディングス4676 売却資金を早く返せば報われる。ただ放送の稼ぐ力は細り、10 年の式では今の値段は割高に出る 本質価値との差 −43.8% · 10 年 割高(年 +0.2%) 割高 TIS3626 決済の基幹システムは残るが、売上の8割超は人月の受託。AIエージェントで縮み、割高(-60%) 本質価値との差 −44.2% · 10 年 割高(年 +0.0%) 割高 トレンドマイクロ4704 AI時代に守る対象は増えるが、統合セキュリティに価格を抑えられ席課金は縮む。厚い純現金は前受収益が中身で、今の値段の4割ほどの価値 本質価値との差 −52.4% · 10 年 割高(年 −2.4%) 割高 株式会社東計電算4746 製造・流通向けの受託開発とデータセンター運用。高い利益率はAIエージェントで下がり、割高(-65%) 本質価値との差 −52.9% · 10 年 割高(年 −2.1%) 割高 大塚商会4768 中小企業向けの機器とソフトの販売・保守。事務職の席の減少とAIの中抜きで縮み、割高(-69%) 本質価値との差 −57.0% · 10 年 割高(年 −2.9%) 割高 日鉄ソリューションズ2327 製造業の基幹システムを人月で請け負う会社。親会社向けは堅いが外部向けが縮み、割高(-70%) 本質価値との差 −57.9% · 10 年 割高(年 −3.0%) 割高 テクマトリックス3762 セキュリティ製品の代理店と医療画像が柱。代理店の取り分と運用は削られるが医療は残り、割高(-68%) 本質価値との差 −59.4% · 10 年 割高(年 −3.2%) 割高 ジャストシステム4686 少人数で高収益のソフト会社だが、無料の AI 家庭教師と生成AIが会員と個人ソフトを削る。席課金は縮み、今の値段の3割ほどの価値 本質価値との差 −60.0% · 10 年 割高(年 −2.6%) 割高 JBCCホールディングス9889 クラウド運用と機器販売が主力の中堅向けIT会社。機器とSIの人月が先に削られ、割高(-66%) 本質価値との差 −61.0% · 10 年 割高(年 −3.7%) 割高 フューチャー株式会社4722 利益率の高いITコンサルだが、中身は人の時間の販売。AIエージェントに最も狙われる位置で、割高(-72%) 本質価値との差 −61.5% · 10 年 割高(年 −3.2%) 割高 野村総合研究所4307 共同利用型の基幹システムという堀は本物で、AI実装の需要も取れている。それでも人月の部分が縮み、割高(-68%) 本質価値との差 −62.2% · 10 年 割高(年 −4.0%) 割高 サイボウズ4776 年払いで解約1%未満の質の高い業務SaaSだが、AIエージェントが業務アプリを直接組み立てる。席課金は縮み、今の値段の3割ほどの価値 本質価値との差 −62.5% · 10 年 割高(年 −4.0%) 割高 ウイングアーク1st4432 帳票の法対応で下支えされるが、BIと書類出力はAIエージェントが直接こなす。のれんも重く、今の値段の3割ほどの価値 本質価値との差 −63.1% · 10 年 割高(年 −4.0%) 割高 株式会社KADOKAWA9468 出版・アニメ・ゲーム・教育を持つ国内最大級のIP企業。利益は底にあるが、回復を先取りした今の値段は割高 本質価値との差 −64.7% · 10 年 割高(年 −3.7%) 割高 オービック4684 直販の質は高いが、保守・クラウドの堀は開示の証拠が足りず席・画面の型に置いた。導入の工数も縮み、名目の売上は約9%減で割高(-76%) 本質価値との差 −66.4% · 10 年 割高(年 −5.2%) 割高 松竹9601 歌舞伎座と東銀座の不動産を持つ老舗。稼ぐ力は資本コストに届かず、今の値段は大きく割高 本質価値との差 −66.9% · 10 年 割高(年 −3.4%) 割高 さくらインターネット3778 AI向けGPUとガバメントクラウドに賭ける国産クラウド。伸びは大きいが、投資の重さと価格下落で今の値段は先を織り込みすぎ 本質価値との差 −67.2% · 10 年 割高(年 −3.1%) 割高 シンプレクス・ホールディングス4373 証券・銀行の基幹システムを元請けで抱える高利益の会社。人月の積み上げはAIエージェントで崩れ、割高(-75%) 本質価値との差 −68.4% · 10 年 割高(年 −5.4%) 割高 オービックビジネスコンサルタント4733 中小向け会計・給与の法対応は堀だが、AIエージェントが画面課金と導入を縮める。名目で横ばいの売上では今の値段の2割ほどの価値 本質価値との差 −68.4% · 10 年 割高(年 −5.5%) 割高 Sansan4443 名刺データという独自データの堀と黒字化の勢いはあるが、AIエージェントが営業調査と経理を直接こなす。今の値段の2割ほどの価値 本質価値との差 −75.6% · 10 年 割高(年 −7.1%) 割高 ラクス3923 経費精算・請求書の席課金で伸びてきた高ROEのSaaS。AIエージェントが申請・承認・請求の画面を飛ばし、今の値段の1割ほどの価値 本質価値との差 −76.7% · 10 年 割高(年 −7.9%) 割高 PKSHA Technology3993 AIエージェントを自社の売り物にできた珍しい会社だが、大手のAIに価格を抑えられ受託と人材が縮む。今の値段の1割ほどの価値 本質価値との差 −79.0% · 10 年 割高(年 −8.7%) 割高 フリー4478 中小企業の会計・人事労務で席課金を伸ばしたが、AIエージェントが仕訳も申告も直接こなす。成長の前提が崩れ、今の値段の1割ほどの価値 本質価値との差 −82.0% · 10 年 割高(年 −10.4%) 割高 SHIFT3697 ソフトウェアのテストを人で請け負う会社。AIエージェントが真っ先に置き換える仕事で、割高(-93%) 本質価値との差 −88.7% · 10 年 割高(年 −13.9%) 割高 グローバルセキュリティエキスパート4417 セキュリティ人材の不足を追い風に伸びたが、人月で売る診断・運用はAIエージェントが自動化する。成長を織り込んだ値段の1割に満たない価値 本質価値との差 −91.5% · 10 年 割高(年 −16.7%) 割高 マネーフォワード3994 会計・経費の席課金で伸びてきたが、AIエージェントが経理を直接こなす。利益率が上がる前提が崩れ、今の値段の1割に満たないの価値 本質価値との差 −91.9% · 10 年 割高(年 −16.2%)

ほかの業種も見る(AI 銘柄分析の一覧)→

読んだ資料

  1. 経営計画2026-2029「START UP テレ朝!!」(2026-02-12)
  2. テレビ朝日HDの純利益16%減 27年3月期、中東情勢響き広告減(日本経済新聞)
  3. 野村絢氏、テレビ朝日HDの第8位株主 1.86%の取得判明(日本経済新聞)

分析日 2026-10-16